「軽い」超新星の発見

2005年に発見された暗くて特異な超新星 SN2005cz が、太陽の 10 倍程度の質量を持つ「軽い」星による超新星爆発であることが、すばる望遠鏡の観測によって明らかになりました。このような超新星は理論上、多数存在することが予想されていましたが、爆発の観測から直接確認されたのは初めてのことです。すばる望遠鏡の観測によりその性質が明らかになったことで、超新星爆発に関わる恒星進化の理論が大筋で正しいことが確認されたほか、超新星が宇宙の進化に与えた影響を研究する上でも重要な手掛かりになると期待されています。