ディープインパクトの中間赤外線観測

NASA のディープインパクト探査機がテンペル第1彗星に衝突し、ダンプカー約 100 台分もの大量の物質が宇宙空間へ放出した様子を、すばる望遠鏡の中間赤外線カメラ COMICS が捉えました。他の地上望遠鏡からの観測結果とあわせて、短周期彗星であるテンペル第1彗星の内部物質はケイ酸塩・水・有機化合物が複雑に混じり合ったものであり、オールトの雲と呼ばれる非常に遠い彗星の巣からやってくる長周期彗星とよく似た特徴を持っていることを明らかにしました。これまで遠い縁戚関係しか持たないと思われていた2つの族の彗星たちが、お互いに似ていることを示したのです。

ディープインパクトの中間 外線観測