最遠方の銀河団

すばる望遠鏡はかみのけ座の方向 127 億 2000 万光年先にある「原始銀河団」を発見し、138 億年の宇宙の歴史の中で宇宙年齢がまだ 10 億年ほどの初期宇宙に、すでに銀河団が存在したことを示しました。また、発見された最遠方原始銀河団に属する銀河と属さない同時代の銀河との間には、性質に大きな違いは見つからなかったことから、現在の宇宙で銀河団に属する銀河に見られる特有の性質は、銀河団が成長していく過程で後天的に獲得したものではないかと推測されます。宇宙の構造形成や銀河進化の解明に重要な手がかりを与える発見です。