ガンマ線バーストの起源

ガンマ線バーストは、数秒から数十秒という短い時間に膨大なエネルギーがガンマ線として宇宙空間に放出される現象です。宇宙の中で最もエネルギーの大きな爆発現象とみられますが、発見後も長らくその起源が謎のままでした。しかし近年、特殊な超新星爆発が少なくともその一部に対応することが明らかになってきました。すばる望遠鏡は、衛星観測によって検出されたガンマ線バーストに対応するとみられる天体の可視光分光観測や偏光観測を重ね、超新星との関係を明らかにするのに大きく貢献しています。また、ガンマ線バーストの母銀河の観測にも成功し、母銀河の性質や環境の観点から、ガンマ線バーストが発生するメカニズムにも迫っています。