最遠方の超新星

すばる望遠鏡は 100 億光年以上遠方の銀河に Ia 型超新星を複数発見しています。このうち一つは発見当時知られていた中で最も遠い Ia 型超新星でした。また、最遠方 Ia 型超新星ランキングでベスト 10 のうち9個を占め、すばる望遠鏡の遠方天体探査の能力の高さを示しました。すばる望遠鏡で得られたデータの解析によって、100 億年前の宇宙では、現在の約5倍という高い頻度で Ia 型超新星が起きていたことが分かりました。この時代には現在よりはるかに速いペースで鉄などの重元素が生み出されていたことを示す、重要な成果です。