
「第二の木星」の直接撮影
1995年に最初の太陽系外惑星が発見されて以降、現在までに数千個以上の太陽系外惑星が見つかっています。しかしそのほとんどは間接的な観測で見つかった天体です。一方で、すばる望遠鏡は太陽系外惑星を直接撮影する性能に秀でており、2013年には、地球から約 60 光年離れた太陽型の恒星を周回する惑星 GJ 504 b を、世界で初めて直接撮影法で検出することに成功しました。この惑星は、惑星の明るさから質量を推定する際に生じる不定性が小さく、質量推定の信頼度が極めて高いものです。これまで直接撮影された惑星と比較して、最も暗くかつ最も温度が低いことが分かっており、「第二の木星」の直接撮影にこれまでで最も近づいたと言える成果です。