銀河から吹き出す激しい風

すばる望遠鏡は、へびつかい座の方向約3億5千万光年かなたにあるスターバースト銀河 NGC 6240 から吹き出す大量の電離ガスの詳細構造を捉えることに成功しました。この電離ガスは差渡し 30 万光年にも及んでおり、スターバーストによって生成された銀河風 (スーパーウィンド) によって銀河から外に吹き飛ばされています。すばる望遠鏡の集光力と高解像度によって、近傍宇宙では最大規模の銀河風の複雑な構造が詳細に映し出され、銀河が合体し始めてから少なくとも3回の大きな星生成活動が起こったことが明らかになりました。