「超暗黒銀河」の大量発見

超暗黒銀河は、銀河系のわずか 1000 分の1の明るさにもかかわらず、大きさは銀河系と同程度にまで広がっているという淡い光の銀河です。この超暗黒銀河の中には大量の暗黒物質が存在すると考えられており、近年研究者の注目を集めています。すばる望遠鏡は2015年に、かみのけ座銀河団の中に 854 個もの「超暗黒銀河」が存在することを発見し、かみのけ座銀河団内での分布や超暗黒銀河の中にある星の種族が明らかにしました。超暗黒銀河内の暗黒物質を直接見ることはできませんが、銀河内の星の運動を測定することで、暗黒物質の分布を探ることができると期待されています。