星のゆりかご S106 IRS4

すばる望遠鏡が赤外線で撮影した星形成領域 S106 IRS4です。多くの星がつぎつぎに生まれているため、「星のゆりかご」と呼ばれることもあります。明るい中心付近には若い大質量星があり、上下にひろがる砂時計状の構造は、この星から噴出した物質の流れが作り出した星雲と考えられています。また中心部分のくびれは、ガスや塵からなる巨大な円盤が大質量星を取り囲むように存在しているためと推測されています。さらにこの画像から、恒星よりも質量の軽い天体が多数存在していることがわかりました。宇宙には質量の軽い天体が普通の恒星と同様に多数生まれていること、さらにその天体の数は領域により違いがあることが明らかになったのです。