広報・教育活動
すばる望遠鏡見学の際に守っていただく事項、ご注意いただく事項
必ずお守りいただく事項
- すばる望遠鏡見学は、事前にお申し込みいただいた上で承諾書のご署名をいただいている方にのみご参加いただいております。現場での参加はお受けしておりませんので、お申し込みの無いお知り合いなどをお連れにならないでください。
- 一度に見学できる人数は8人までです。
- 健康・安全への配慮から高校生団体によるすばる望遠鏡本体の見学はお受けしておりません。
- 観測所ガイドの指示に必ず従っていただきます。安全説明、見学経路の誘導指示、緊急避難時には特に注意を払い、とどこおりなく指示をお守りください。
- 見学用に指定された場所以外に立ち入らないようにしてください。
- 緊急事態もしくは見学続行が望遠鏡の運用に支障を来すような重大な事態にあると観測所ガイドが判断した場合には、見学中止になりますので、直ちに指示に従って行動してください。
- 集合時間を厳守してください。連絡無しに 15 分以上遅れた場合には見学がキャンセルになります。連絡をいただいても、望遠鏡の運用や次のグループの見学に支障が出る場合には見学をキャンセルさせていただきます。
- 見学時間は、冷房中のドーム内で見学者ご自身が不調にならないように配慮しております。割り当てられた時間内に見学が終了するよう、ご協力をお願いいたします。
- 山頂全体の環境に配慮し、すばる望遠鏡施設内でもルールに従った行動をお願いいたします。ルールが守られないようですと、一般見学を続けることができなくなります。
- 見学の様子を記事や写真などで公開される場合、通常の個人利用の範囲を超えるものにつきましては、事前に取材手続をお取りいただく必要があります。
マウナケア山頂施設を見学する際、特にご注意いただきたい事項、一般的なご注意・おすすめ
特に注意いただきたい事項
マウナケア山頂は標高 4200 m の高地であり、大気圧は平地の 60 % 程度しかありません。このため大気中の酸素も薄く、訪問者は高山病にかかる危険があります。また、標高による影響のため既往症状が悪化する可能性があります。そのため16歳未満の方、健康に不安のある方、妊娠中の方は、すばる望遠鏡の見学をお受けしておりません。
一般的な事項
酸欠になりやすい、それに伴って代謝機能も低下するということから、以下のことにご留意ください。
- すばる望遠鏡の敷地内は禁煙・禁酒になっております。また、すばる望遠鏡来訪前48時間以内の飲酒、喫煙は避けることをおすすめします。
- 気圧の差により消化器にガスがたまりやすくなります。来訪の前日にはガスを生じる食べ物(豆類、キャベツ、たまねぎ等、その他オナラのもとになりやすいもの)を、食べすぎませんように。
- 脱水状態になりますと高山病になりやすいので、できるだけ多くの水分を摂取することをおすすめします。
- 来訪の前 24 時間以内は、スキューバダイビングをしないでください。
- 途中で高地に体を慣らすため、マウナケア・ビジター・インフォメーション・ステーション(MKVIS)にて1時間以上休憩してください。
- すばる望遠鏡施設内では決して急いで動かないようにしてください。特に床などに物を落としたときなどに急激な頭の上げ下げをしないようにしてください。
- 気分が悪くなったら、我慢せず直ちに観測所職員にその旨を伝えてください。当日の体調が不良の場合、来訪をおすすめしません。山頂域から、麓の最寄りの医療機関までは1時間半から2時間のドライブになります。医療専門家は山頂に常駐しておりません。
<参考:高山病の諸症状>
- 多くの方々が頭痛、眠気、息切れ、ドーム内の低温による寒気は多かれ少なかれ感じます。
- 脳神経系:意識レベルの不安定 (眠気、意識の混乱、適応力喪失)。言語不明瞭。激しい頭痛。顕著な不安感。
- 呼吸器系:ひどい息切れ、会話中に呼吸が浅くなる。呼吸困難。休息しても息切れがはなはだしい。呼吸が非常に早い(たとえば1分間に 40 回以上)。咳をして泡立った、または血の混じった痰が出る。
- 心臓・循環器系:脈拍数の向上または低下。胸の痛み、心臓発作。
- 付随して現れる症状:体の各部、特に筋肉運動の同調がなくなる。体のバランスがとれなくなる。歩くとよろめく。視覚・視力障害(特に視野周辺部が見えなくなる)。手足がしびれる・感覚が無くなる。腹部の痛み・ひどい吐き気。嘔吐。
服装について
- すばる望遠鏡のドーム内では望遠鏡の性能を維持するため、摂氏0度に空調を保っております。高山病予防の1つに体温の保持の重要性も指摘されています。屋外での風を防ぐためにも、温かい上着や体全体を覆うような服装、および見学通路の手すりが冷たいので手袋着用をおすすめします。すばる望遠鏡の施設内での防寒着等の貸し出しは行っておりません。
- すばる望遠鏡の建物の中では緊急時に垂直に近いような階段を下りていただく可能性があります。このため足元がしっかり覆われる履き物でいらしてください。ゴム草履などで来られた場合には、安全対策のためにドーム内にお連れすることができませんので、見学ができませんことをご了承ください。
- 見学者の皆様には黄色いヘルメットをお渡ししますので、見学中必ずおかぶり下さい。
マウナケア山頂へのアクセスについて
- 山頂まで道路が通じていますが、公共交通機関はありません。
- マウナケア山頂域での営業が認められている上記以外の方法 (タクシーなど) でいらしたお客様は、見学に参加いただけません
- MKVISより上の道路は未舗装道路があり、4輪駆動車でなければ上がることはできません。
- MKVISより上の道路は、制限速度が時速 25 マイル(時速 40 キロ)です。勾配が急ですので、特に下りの際はスピードが出過ぎないようにローギアの使用をおすすめします。
- 定期的に未舗装道路を整備する大型車両が往来しています。追い越しやすれ違いの際には徐行して大型車両の運転手の指示に従い、十分注意して運転してください。
- 山腹では霧が発生することがあり、その場合には見通しが一層悪くなります。スピードと周囲の状況にいちだんとご注意ください。
- すばる望遠鏡付近の道路(地図参照)は、山頂の自然環境および観測環境保全のため、制限速度が時速5マイル(時速8キロ)となっておりますので、速度を落として通行願います。
- MKVISからすばる望遠鏡までの所要時間は、上記スピードで約 30 分です。
- 駐車の際には、すばる望遠鏡ドーム外の斜面、舗装道路上に指定された区画をご利用ください。見学の方の出入り口は、ドームと外部エレベータの間のドアです。車両でも徒歩でも、舗装部分以外の部分に入らないようにお気をつけください。
- すばる望遠鏡の山麓施設があります、島の東側のヒロ市と、島の西側のコナ市との間は120 - 160 キロメートル(80 - 100 マイル)の距離です。ヒロから山頂までは約 70 キロメートル(45 マイル)、中腹での休憩1時間を含んで約2時間半の所要時間となります。コナから山頂までは 100 - 140 キロメートル(60 - 85 マイル)、中腹での休憩1時間を含んで約3時間半から4時間半の所要時間となります。ただしカイルア・コナおよびその周辺での交通渋滞により、所要時間はさらに延びる場合があります。
その他の注意点
- すばる望遠鏡のドーム上部は、望遠鏡の一部としての機能を有しており、建物としての性格を備えているわけではありません。また全てのエリアについてアクセスビリティが確保されているわけではございません。車椅子などをお使いになる方は、事前にご連絡をお願いいたします。
- ドーム内では貸し出し用のヘルメットをご着用いただいております。
- 見学経路およびその付近にはお手洗いがありません。MKVISや山頂手前の簡易トイレで予めお済ませください。
- すばる望遠鏡施設内での飲食はご遠慮ください。ただし体調を整えるための飲み物をご持参になり、ご自分で持ち歩き、管理される場合はかまいません。
- ごみは必ずお持ち帰りください。
- 忘れ物の管理はいたしておりませんので、身の回り品には十分にご注意願います。特に山頂では物忘れがひどくなりますので。
- すばる望遠鏡山頂施設周辺では、舗装部分を注意してお歩きください。火山灰・火山礫の部分は、望遠鏡性能の維持のために特別に配置してあり、そこには立ち入らぬようお気をつけください。
- 学校行事として生徒さんを引率して来られる先生方へ、「交流学習をお考えの先生方へ」ページをよくお読みください。
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