

小天体の発見と人口調査
太陽系には小惑星や太陽系外縁天体と呼ばれる小天体が無数に存在しています。これらの天体は、時間をおいて観測すると背景の星たちの間を移動していきます。すばる望遠鏡は、主焦点に取り付けられたカメラの広い視野を活かすことで、このような天体を効率よく見つけることができます。例えば、小天体の分布調査を行うことにより、月のクレーターを作った「犯人」が小惑星であることを明らかにしました。また、小惑星の「人口分布」を調べることで、太陽系初期に木星が形成された後、外側に移動したことが明らかにしました。広い視野を持つすばる望遠鏡は、太陽系外縁部に存在するかもしれないとされる未知の惑星の探査にも重要な役割を果たすと期待されています。