「すばる2」始動。- 2020年代 すばる望遠鏡の新たな時代へ -
機能を大幅に強化したすばる望遠鏡が、
より広く、より深く、より詳細に宇宙を探求する。
宇宙は謎に満ちています。1999年1月のファーストライト以来、すばる望遠鏡は多彩な観測装置をフル稼働させ、遠方銀河の発見や太陽系外惑星の直接撮像など、数々の観測成果を生み出してきました。しかし、広大な宇宙には、多くの謎とまだ誰も見たことのない天体が存在します。私達の住む宇宙はどのように生まれて発展し、これからどうなっていくのか―すばる望遠鏡は、「すばる2」計画として、新たな観測装置の搭載により機能を強化し、人類の根源的な問いに挑みます。
※「すばる2」は、すばる望遠鏡の機能を大幅に強化し、天文学研究に新たな地平を切り拓くプロジェクトです。文部科学省大規模学術フロンティア促進事業「大型光学赤外線望遠鏡による国際共同研究の推進」の支援を受けて、2022年度より開始しました。
すばる2の特徴
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4つの主力装置
すばる2では、多天体分光装置と赤外線での広視野・高解像度観測装置が新たに加わります。新たな観測能力の獲得により、すばる望遠鏡でのかつてない大規模な探査観測が、可視光と赤外線において可能となります。 -
4つの科学目標
正体不明のダークマター・ダークエネルギーの性質の探究から、銀河や様々な爆発現象、そして地球型太陽系外惑星の探査まで、様々なスケールを網羅した4つの研究テーマを追求し、宇宙の全体像を捉えることを目指します。 -
多彩な国際・国内連携
すばる望遠鏡の広視野探査機能を生かした観測は、他の望遠鏡と連携することでより大きな力を発揮します。宇宙望遠鏡や重力波望遠鏡など、国内外の最先端観測施設との連携により、より豊かな科学成果が期待されます。
すばる望遠鏡は、今後も進化し続けます。