261本のアクチュエーターを使った能動光学技術

口径8メートル級の一枚鏡を用いた反射望遠鏡で歪みのないシャープな星像を得るために、能動光学と呼ばれる技術が必要となります。すばる望遠鏡の能動光学の特徴は、アクチュエーターの多さと、補正精度向上のために主鏡の裏に穴を掘ってアクチュエーターをはめ込む作業をとったことにあります。

すばるの望遠鏡の主鏡は重さを最小限にするため、厚さは20センチメートルしかありませんが、これだと傾けた際に自重で歪んでしまい、せっかくの鏡面精度を保持できません。そのため、261本のアクチュエーターと呼ばれるロボットの指が主鏡を支え、望遠鏡がどの方向を向いても、常に鏡を理想的な形に保ちます。

261本のアクチュエーター
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