すばる望遠鏡の本体

口径8.2メートルの主鏡

すばる望遠鏡の主鏡は口径8.2メートルの世界最大級の滑らかな一枚鏡です。望遠鏡が光を集める能力は、主鏡の面積に比例します。これは人の目と比べると100万倍以上。それだけ遠くの微弱な光をも集めることができます。また、口径が大きいほど、分解能が上がり、より細かいところまで見ることができます。

すばる望遠鏡が達成する最高分解能を視力に例えると1,000以上にもなります。これは、富士山頂に置いたコインを東京都内から見分けられるほどの視力です。

口径8.2メートルの主鏡

望遠鏡が光を集める能力は、主鏡の面積に比例します。すばる望遠鏡の主鏡は有効口径8.2メートル、厚さ20センチメートル、重さ22.8トンのULEガラス(超低熱膨張ガラス)を使用した世界最大級の単一鏡です。

6等星までしか見えない人の目と比較すると100万倍以上の面積集光力で、およそ27等星まで観測することができます。主鏡のガラス材が製作されたのはニューヨーク州、研磨されたのはペンシルベニア州、望遠鏡を設置するのはハワイ州。7年の歳月をかけて綿密に製作され、運送にも細心の注意が必要でした。

主鏡を運ぶ様子

主鏡を運ぶ様子

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