2014年3月に始まったHyper Suprime-Cam すばる戦略枠プログラム (HSC-SSP) の観測が2022年1月に終了しました。ほぼ7年という長期に渡り継続的に観測を行い、途中キラウェア火山による地震や悪天候とも戦いながら、330 晩というハワイ観測所史上最大の観測を無事に終えられたことは、ハワイ観測所にとっても大きな成功だと言えます。約 30 平方度の深い多色データに加え、およそ 1100 平方度という広い領域も観測することができました。後はこの大規模データを処理し、サイエンス解析をするという最後の大仕事が残っています。どのような新しい結果が出てくるのか、どうかご期待ください。

図2:三鷹からのリモート観測の様子。8つのディスプレイに、観測データ、望遠鏡、装置、天候等の状況がリアルタイムで映し出されます。これらを確認しながら、ハワイのオペレータ、サポートアストロノマーと共に観測を進めます。(クレジット:NAOJ)