超広視野焦点カメラ HSC
Hyper Suprime-Cam
ULTIMATE-Subaru(Ultra-wide Laser Tomographic Imager and MOS with AO for Transcendent Exploration;アルティメット・すばる)計画では、天空上の広い視野にわたって大気ゆらぎをリアルタイムで補正する次世代補償光学技術を導入します。
地表付近の大気ゆらぎを補正して星像を改善する地表層補償光学(GLAO: Ground Layer Adaptive Optics)の技術によって、従来の補償光学に比べて格段に広い視野(最大 14 × 14 平方分角)を実現することができます。
4本のレーザーガイド星生成システムと、複数の波面センサーを用いて、地球大気のうち地表に近い層の揺らぎのみを取り出し、望遠鏡の副鏡部に搭載した可変形副鏡を高速で変形させ、広視野に渡った揺らぎ補正を実現します。この技術により、宇宙望遠鏡に匹敵する 0.2 秒角の解像度が得られると期待されています。
この装置は、東北大学、東京大学、オーストラリア国立大学(ANU: The Australian National University)、台湾中央研究院天文及天文物理研究所(ASIAA:Academia Sinica Institute of Astronomy and Astrophysics)との協力によって開発されています。
地表層補償光学 GLAO で広視野での補償光学を実現
4本のレーザーガイド星生成システムと複数の波面センサー
すばる望遠鏡の副鏡が可変鏡に