
説明 | : | 低解像度( 85 KB) / 中解像度( 1.46 MB) / 高解像度( 9.3 MB) 夜、星を見上げるとチカチカと瞬いて見えます。これは温度や密度の揺らぎ(大気揺らぎ)によって大気の屈折率が変化し、星の光が乱されるためです。地上の望遠鏡では観測する星の像がこの大気揺らぎによって広がってしまうという問題があります。この影響を克服する技術が「補償光学」です。補償光学では、観測天体の近くの明るい星(ガイド星)の光の波面を観測し、大気揺らぎの影響を打ち消すように鏡の表面の形状を変えて、シャープな天体の像を得ます。 観測天体の近くに明るい星がない場合は、レーザーによって人工的なガイド星(レーザーガイド星)を作ります。 この画像では、マウナケアの夜空にレーザーガイド星生成システムによる光が伸びています。レーザーで空に人工的な星をつくり、大気のゆらぎを測定することで、シャープな星の像を得ることができます。 (クレジット:Dr. Vera Maria Passegger/国立天文台 ) |
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