超広視野焦点カメラ HSC
Hyper Suprime-Cam
PFS(Prime Focus Spectrograph;プライム・フォーカス・スペクトログラフ)は、1.25 平方度という超広視野をカバーし、最大で約 2400 天体を同時に分光する多天体分光装置です。可視光から近赤外線までの広い波長域のスペクトルを取得できます。
主焦点面に設置する光ファイバーポジショナー「コブラ(Cobra)」によって、約 2400 本の光ファイバーの端面が目的の天体の位置に正確に合わせられます。主焦点から天体の光をファイバーで分光器まで伝送することにより、これだけ多くの天体の同時分光が可能になっています。
PFS の視野は、超広視野主焦点カメラ HSC とほぼ同等です。すばる望遠鏡は HSC と PFS を組み合わせて、広視野で撮像と分光ができるようになります。
この装置は、東京大学カブリ数物連携宇宙連携機構をはじめとする多数の研究機関による国際協力で開発されています。
一度に最大 2394 天体を分光観測
光ファイバーポジショナーで天体の位置を正確にあわせる
広い波長帯域(0.38 ~ 1.26 マイクロメートル)のスペクトルを一度に取得