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七夕ブロックパーティーで、すばる望遠鏡 25 周年をお祝い

2024年11月15日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2025年7月3日

2024年8月17日(土)、ハワイ島ヒロのマウナケア天文台群山麓施設が並ぶノース・アオホク通りを歩行者天国にして(ブロックして)、七夕ブロックパーティーが開催されました。マウナケア天文普及委員会主催のこのイベントは、2009年世界天文年に開催した「ガリレオ・ブロックパーティー」以来2度目の山麓施設合同公開日となりました。イベントでは、1999年に観測を開始した、すばる望遠鏡とジェミニ北望遠鏡の 25 周年もお祝いしました。

ハワイ観測所山麓施設のロビーでは、すばる望遠鏡の成果として、25 周年記念動画すばる望遠鏡バーチャルツアー、超広視野主焦点カメラハイパー・シュプリーム・カム(HSC)の(ほぼ)原寸大ポスターなどを紹介し、普段から天文台の活動を支援してくださっている地元の参加者に、感謝の気持ちを伝えました。また、七夕祭りらしく、参加者に短冊に願い事を書いて笹竹に吊してもらいました。

七夕ブロックパーティーで、すばる望遠鏡 25 周年をお祝い
図

図1:山麓施設内では、(左上)すばる望遠鏡バーチャルツアー、(右上)HSC(ほぼ)原寸大ポスター、(左下)25 周年記念動画、(右下)短冊での願い事などを参加者に楽しんでいただきました。(クレジット:国立天文台)

山麓施設の中庭では、地元の団体による日本文化のパフォーマンスが披露されました。大正寺とヒロ高校太鼓クラブによる和太鼓の演奏、ヒロ高校ジャパンクラブとヒロ大神宮によるボンダンス(盆踊り)のレッスンが参加者を魅了しました。ノース・アオホク通り沿いには、テントやキッチンカーが並び、科学アクティビティや食事を楽しむ参加者でにぎわいました。日没後暗くなってからは、ヒロ高校の生徒が七夕物語を語り聞かせ、その後アマチュア望遠鏡による観望会が行われました。

七夕ブロックパーティーで、すばる望遠鏡 25 周年をお祝い
図2

図2:ハワイ観測所山麓施設の中庭にて、(左)階段の上で参加者にボンダンスの踊り方を指導するヒロ高校日本クラブの生徒。(右)ハワイ観測所職員自作の望遠鏡を使った観望会の様子。(クレジット:国立天文台)

七夕は、天文と日本文化の接点です。2014年以来、ハワイ観測所は地元コミュニティの方々と共に七夕星祭りを開催してきました。そして今年の七夕ブロックパーティーは、天文台群にとって、地元コミュニティの一員として山麓施設を地元の方々に披露する絶好の機会となりました。ハワイ観測所は他の天文台群と共に、今後も地元のご支援に感謝しながら宇宙の謎に挑み続けます。

七夕ブロックパーティーで、すばる望遠鏡 25 周年をお祝い
図3

図3:ハワイ観測所山麓施設ロビーにて、参加者を出迎えた「マハロ(ありがとう)」ポスター。(クレジット:国立天文台)

七夕ブロックパーティーは、ハワイ観測所(すばる望遠鏡)、ジェミニ天文台、ハワイ大学天文学研究所主導のもと、マウナケア天文普及委員会とワイアケアウォーター社(Waiakea Hawaiian Volcanic Water)が主催しました。

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