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すばる望遠鏡、一足先に「はやぶさ2」を出迎える

2020年11月25日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2020年12月7日

小惑星「リュウグウ ((162173) Ryugu)」の探査を終えて地球に向かっている日本の小惑星探査機「はやぶさ2」の姿を、ハワイ現地時の2020年11月20日午前0時過ぎにすばる望遠鏡が撮影しました。

すばる望遠鏡、一足先に「はやぶさ2」を出迎える 図

図1:すばる望遠鏡に搭載した超広視野主焦点カメラ「ハイパー・シュプリーム・カム」で捉えた「はやぶさ2」(画像中央の点光源)。「はやぶさ2」の動きに合わせて追尾しながら観測を行なったため、背景の星の像は流れて写っています。2020年11月20日 00:12~00:29 (ハワイ現地時) に撮影した3分間露出の画像を5枚重ねて処理。画像の画角は 2.0 分角 × 1.0 分角。(クレジット:国立天文台)

JAXA 宇宙科学研究所が運用する「はやぶさ2」は、リュウグウで採取したサンプルを格納したカプセルを日本標準時の12月6日に地球に帰還させる予定です。リュウグウから地球に向けて旅を続けている「はやぶさ2」をいち早く出迎えるため、すばる望遠鏡は、科学観測の合間を利用して、「はやぶさ2」の姿を捉えました。撮影時の地球から「はやぶさ2」までの距離はおよそ 580 万キロメートル、カシオペヤ座の方向に 24.6 等級の光の点として観測されました。

すばる望遠鏡を運用する国立天文台ハワイ観測所の吉田道利 (よしだ みちとし) 所長は、「地球に帰還する『はやぶさ2』の姿をすばる望遠鏡が捉えることができて光栄に思います。『はやぶさ2』は、小惑星から採取したサンプルを格納したカプセルを地球に届けた後、さらなる探査の旅に出かけると聞いています。すばる望遠鏡は『はやぶさ2』の新たな挑戦にも貢献していきたいと考えています」とコメントしています。

すばる望遠鏡は過去に、リュウグウを撮影し、画像を公開しています。また2010年には、「はやぶさ2」の先代にあたる「はやぶさ」の光跡を、大気圏突入約8時間前に捉えることにも成功しています。


なお、今回すばる望遠鏡で撮影した「はやぶさ2」の位置確認では JAXA 宇宙科学研究所「はやぶさ2」チームにご協力いただだきました。

すばる望遠鏡、一足先に「はやぶさ2」を出迎える 図2

図2:撮影した5枚の画像によるアニメーション。画像中央付近で右下方向に動く点光源が「はやぶさ2」。画像の画角は 5.0 分角 × 2.5 分角。(クレジット:国立天文台)



撮影した画像に関する情報

観測装置:超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)
撮影日時:2020年11月20日 00:12~00:29 頃 (ハワイ現地時)
露出時間:3分間 × 5枚 (非恒星追尾)
天球上の位置:カシオペヤ座
推定等級:24.6 等 (r バンド) (肉眼で見える限界 (6等) の 2700 万分の1の明るさ)
観測時の地球までの距離:約 580 万キロメートル (月-地球の距離の約 15 倍)

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