第3報(2023年10月16日(ハワイ現地時間))以後の状況について、以下のとおりお知らせします。観測予定の皆様には長期間にわたりご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。今後も、1か月に一度程度は随時情報をウェブサイトにおいて更新します。
1.「主鏡支持機構(固定点)の異常値」への対応状況
・固定点を含む主鏡支持機構の支持力が主鏡の傷に負荷を与えないことを確認しつつ、主鏡形状のモデル計算との比較評価等の解析作業を行い、固定点の力センサーの不具合の可能性が高いことを確認した。
・次に、固定点の力センサーの交換を想定した主鏡傷部の応力評価を行い、主鏡支持機構の支持力を操作しても主鏡の傷に負荷を与えないことを確認した。
・現在、固定点の力センサーの交換を行うために、保守請負業者が力センサーの調達に着手するとともに、安全に作業を行うための具体的な作業内容や手順等に係る計画を 11月末頃までに策定する予定としている。
・なお、力センサー交換後の検査で異常値が解消した場合は、主鏡の傷の補修後に再度検査を行い、復旧を完了させる。一方、力センサー交換後も異常値が解消されない場合は、力センサー以外の不具合が考えられるため、当該箇所を特定するために更なる調査を行う。
2.「主鏡の傷」への対応状況
・主鏡の傷について、9月と10月の傷の状態との比較監視をしており、進行がないことを確認。
・また、傷の面積が小さく(主鏡面積の 10 万分の1程度)、補修後の観測に影響がないことを確認するとともに、今回の傷について技術的に補修が可能であることを確認した。
・次に、傷の補修作業を想定した主鏡傷部の応力評価を行い、主鏡支持機構の支持力を操作しても主鏡の傷に負荷を与えないことを確認した。
・今後、力センサーの交換後に主鏡の傷の補修作業を実施する予定。
発表資料
夜間観測の中止について 第3報 (2023年10月16日)
夜間観測の中止について 第2報 (2023年9月27日)
夜間観測の中止について 第1報 (2023年9月20日)