
説明 | : | 低解像度( 67 KB) / 中解像度(1.1 KB) / 高解像度(7.8 MB) 観測者の視線上に複数の天体がある場合、遠方の天体からの光は、観測者から見て手前の天体の重力の影響を受けます。この影響が特に強い場合を「強い重力レンズ効果」と呼び、背景の天体が大きく引き伸ばされ、歪んだ形状になることがあります。 背景天体が前景天体のほぼ真後ろに位置すると、光が円状に歪められ、「アインシュタインリング」と呼ばれる現象が見られます。この画像の天体はその一例で、スローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS) の観測で発見されました。中心のオレンジ色をした天体は地球から 48 億光年の距離にあります。このレンズ天体によってほぼ円状に歪められた背景天体は 110 億光年かなたにあります。このような重力レンズ効果が観測される事例は稀であり、貴重な研究対象となっています。 (クレジット:国立天文台;画像提供:田中賢幸) 【地球からの距離】 48 億光年 / 110 億光年 【観測装置】超広視野主焦点カメラ ハイパー・シュプリーム・カム(HSC) |
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