
説明 | : | 超広視野主焦点カメラハイパー・シュプリーム・カム(HSC)を使って 2014年から約7年かけ、330 夜の大規模観測を行ったすばる戦略枠プログラム(HSC-SSP)で得られた広大な宇宙画像の中には、複数の銀河が重力を及ぼしあい、お互いの形を乱しあっている「衝突銀河」がたくさん写りこんでいます。この画像は、おとめ座の方向にあるふたつの渦巻銀河が衝突している現場で、その姿がまるでくらげのように見えます。くらげの傘に相当する銀河が UGC 9327、しっぽのように見える口腕内にある銀河が UGC 9326 です。この天体を初めて見た HSC 関係者が「くらげ銀河」と形容しました。 銀河はこのように他の銀河との衝突・合体を繰り返すことで、徐々に大きく成長していったと考えられています。宇宙においては、銀河同士の衝突・合体は日常茶飯事なのです。HSC-SSP で公開された画像の中を自由に散策できる hscMap サイトで、ユニークな形の衝突銀河を探してみられてはいかがでしょうか。このくらげ銀河は、メニューバーから「ブックマーク」>「オススメ天体」>「衝突銀河5 UGC 9327 …」を選ぶとご覧になれます。 (クレジット:国立天文台;画像提供:田中賢幸) 【地球からの距離】約 7.7 億光年 【観測装置】超広視野主焦点カメラ ハイパー・シュプリーム・カム(HSC) |
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