10月25日(土)に国立天文台三鷹キャンパスにて、特別公開「三鷹・星と宇宙の日 2025」が開催されました。ハワイ観測所(三鷹)は、TMT プロジェクトとの合同企画をすばる棟で実施し、すばる望遠鏡の研究紹介や観測施設の紹介、ワークショップなどさまざまな企画を行いました。あいにくの雨模様でしたが、多くの方にご来場いただき、にぎやかな一日となりました。
今年のすばる棟のテーマは、3月に出版されたすばる望遠鏡画像集のタイトルにちなみ「宇宙の神秘を探る、すばる望遠鏡」です。エントランスには、超広視野主焦点カメラ ハイパー・シュプリーム・カム(HSC)で撮影したアンドロメダ銀河の特大ポスターを展示し、画像集の販売コーナーも設けられました(図2)。
雨の中にもかかわらず、多くの方がすばる棟に足を運んでくださいました。すばる棟の前には、すばる望遠鏡の主鏡の大きさを体感できる 8.2 メートルの実寸大シートを展示しました(図3)。

図3:(左)すばる棟入り口付近には、すばる望遠鏡の主鏡の大きさを示す、直径 8.2 メートルのシートが広げられました。(右)すばる棟の前には、カードゲームの受付と、人気企画の整理券を配布するテントが張られました。(クレジット:国立天文台)
人気のサイエンスカフェは今年も大盛況でした。すばる望遠鏡を使って日々研究している研究者や学生から様々なテーマのトークを聞くことができます。最先端の研究内容からハワイでの暮らし、天文台での学生生活まで、どなたでも楽しめる内容で、お子さんも目を輝かせていました。
親子で楽しめる分光器工作ワークショップも、たくさんの方にご参加いただきました。観察エリアでは、作った分光器で様々な照明を実際に観察し、見え方の違いを体験します。今年1月に本格始動した超広視野多天体分光器(PFS)についての解説もしました。
また、4年ぶりの復活となったカードゲーム「アンドロメダファンタジー」はおおいに盛り上がりました。太陽プロジェクト、アストロバイオロジーセンター、アルマプロジェクトの企画とも連携して、注目の観測成果やトピックスをまとめたオリジナルカードは全 12 種類。天文台内を巡り、勝負を重ね、カードをコンプリートします。スタッフや子どもたち同士で白熱した勝負が繰り広げられ、にぎやかな掛け声が飛び交いました。
大好評のすばる望遠鏡リモート観測室見学 & VR 体験は、昨年から枠を増やし午前からご案内を開始しました。リモート観測室でのハワイとの中継の様子や、VR での望遠鏡探検を楽しんでいただきました(図7)。
今年も多くの方に楽しみにしていただき、整理券の配布は早々に予定数に達しました。配布に間に合わなかった皆さまには、心よりお詫び申し上げます。すばる望遠鏡 3D バーチャルツアーは、ウェブブラウザまたは VR ゴーグルを使って、バーチャル空間ですばる望遠鏡内を自由に散策することができます。ご自宅からもぜひお試しください。
展示棟では「TMT クイズ」を開催しました。次世代超大型望遠鏡 TMT のパネルや模型などの展示を見ながら、クイズの答えを探していきます。全来場者の約3分の1に当たる 600 名近くの方にご参加いただきました。
そして、すばる棟でのフィナーレイベントは、ビンゴ大会です。ビンゴカードの番号にちなんだ、すばる望遠鏡に関する豆知識をお届けしながら、皆さまと特別公開を締めくくりました。
今年も多くの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございます。また来年も「三鷹・星と宇宙の日」に遊びにきていただけましたら嬉しいです。









