トピックス・お知らせ

トピックス

すばる望遠鏡が「重要科学技術史資料」に登録

2025年9月9日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2025年9月17日

すばる望遠鏡が国立科学博物館の 2025年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されました。

すばる望遠鏡が「重要科学技術史資料」に登録 図

すばる望遠鏡(クレジット:NAOJ)

すばる望遠鏡は、ハワイ島マウナケア山頂域に設置された大型光学赤外線望遠鏡です。主鏡は単一鏡としては世界最大級の 8.2 メートルの口径を誇ります。すばる望遠鏡が作られた 20 世紀末、日米欧は8メートル級望遠鏡の開発を競っていました。当時、日本にはこの規模の大型望遠鏡建設の経験がほとんどありませんでしたが、電波望遠鏡や衛星通信の技術などを駆使し、開発に成功しました。日本が初めて海外に設置した大型光学赤外望遠鏡です。運用開始から最遠方の銀河の発見記録を再三塗り替えるなど、世界を驚かせる天文学上の成果を上げ続けています。

国立科学博物館では、「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」として登録しています。すばる望遠鏡は日本が世界に誇る大型望遠鏡として登録されました。

9月17日から 9月28日には、今年度に登録された 14 件の重要科学技術史資料を紹介するパネル展が国立科学博物館で開催されます。すばる望遠鏡に加えて3基の地上・宇宙望遠鏡も新規登録資料として紹介されていますので、ぜひご注目ください。

■関連タグ