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マウナケアに2つ目の星空ライブカメラが始動!

2025年2月3日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2025年2月4日

マウナケアに2つ目の星空ライブカメラが始動! 図

図1:CFHT-朝日星空ライブカメラが写した、夕暮れの景色(クレジット:CFHT &朝日新聞社、協力:国立天文台ハワイ観測所)

すばる望遠鏡のあるハワイ・マウナケアに、2つ目の星空ライブカメラが始動しました!

国立天文台と朝日新聞が星空ライブカメラの運用を始めてからまもなく4年、すばる-朝日星空ライブカメラはマウナケア山頂域で稼働する望遠鏡の姿と世界最高と言われる美しい夜空を毎日配信し続けてきました。

このカメラは運用開始以来ずっと東の空を写してきましたが、西側の風景も見たいという視聴者からの声は常にありました。すばる望遠鏡としても、観測環境監視の観点から自分自身が見えるカメラの設置を希望していました。しかし、他の天文台にカメラを置くのは簡単な事ではありません。

そんななか、すばる-朝日星空ライブカメラの山頂環境モニタとしての有用性に注目していたカナダ-フランス-ハワイ望遠鏡(CFHT)のエンジニアの方々の協力によって、西側の空とすばる望遠鏡を見る事ができる、2台目の星空ライブカメラがついに実現しました(注1)。

2台目のカメラが設置された CFHT から見ると、すばる望遠鏡はほぼ真西の方角にあります。そして、その背後には太平洋上の雲海が広がって見えます(図1)。日が沈む時間帯の美しさは格別です。

マウナケアの山頂域から太平洋に沈む夕日を見た後は、素晴らしい星空がスクリーンに広がります。毎夜たくさんの流星を楽しむことができます。そして日の出の頃には、見事なマウナケアの影が画面に現れます。

マウナケアに2つ目の星空ライブカメラが始動! 図2

図2:CFHT-朝日星空ライブカメラが捉えたマウナケアの風景。すばる望遠鏡、W. M. ケック天文台、NASA 赤外線望遠鏡施設の背後に、時間とともに変化する空の表情が広がります。明け方の写真(右下)には朝日を浴びたマウナケアの影が画面右下に写し出されています。高解像度画像はこちら(0.9 MB)(クレジット:CFHT &朝日新聞社、協力:国立天文台ハワイ観測所)

太平洋の真ん中の高山であるマウナケアからの折々の風景を毎日目にする機会は、これまではレンジャーなどごく一部の人々に限られていました。このような貴重な風景を少しでも多くの人々と共有することは、マウナケアで働く私たちにとって大きな喜びです。これまでの東カメラと併せて、ぜひお楽しみください。


(注1)CFHT はカナダ・フランス・ハワイ大学が共同で運用する天文台です。朝日新聞宇宙部と CFHT、国立天文台ハワイ観測所はこのカメラの運用に関する3者協定を昨年締結し、このカメラの設置運用が実現しました。

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