トピックス・お知らせ

トピックス

三鷹・星と宇宙の日 2022

2022年12月1日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2023年9月21日

三鷹・星と宇宙の日」は、毎年 10月に行われる国立天文台三鷹キャンパスの特別公開です。今年は3年ぶりに来場者をお招きしての現地開催と、オンライン開催のハイブリッド形式となりました。ハワイ観測所と TMT プロジェクトの合同企画は、スタッフの意見が一致しまして、現地開催になりました。

すばる棟では、「ハワイ島マウナケアの紹介」、「分光器の工作と光の観察」、「すばる望遠鏡のリモート観測室見学とバーチャルツアー」の3つの企画を行いました。

三鷹・星と宇宙の日 2022 図

図1:すばる棟ロビーでの展示。ポスターの一部はオンラインサイトでご覧になれます。 (クレジット:国立天文台)

「マウナケア紹介」では、すばる望遠鏡のあるハワイ島マウナケアと、ハワイでの国立天文台の取り組みについてのポスターを展示しました (図1)。あわせて展示した、すばる望遠鏡と TMT の模型は、想像力を刺激するのか、時間をかけて望遠鏡の動きなどを確かめているお子さんもいました。

三鷹・星と宇宙の日 2022 図2

図2:大セミナー室での分光器工作と光の観察 (クレジット:国立天文台)

「分光器コーナー」では、CD を用いた簡易分光器の工作と、それを用いた光の観察を行いました。自分の作った分光器で、蛍光灯、白色電灯などの身近な光源に加え、水素、水銀、ネオンなどの元素が放つ光も観察できます (図2)。同じ原理を利用して、天文の分光観測が行われること、すばる望遠鏡では巨大な分光装置が開発中であることも説明されていました。

三鷹・星と宇宙の日 2022 図3

図3:すばる望遠鏡のバーチャルツアー (クレジット:国立天文台)

3階のリモート観測室では、「すばる望遠鏡のリモート観測室見学とバーチャルツアー」が行われました。バーチャルツアーは、11月に本公開された 3D バーチャルツアーの先行体験です。VR ゴーグルを用いて、すばる望遠鏡ドームの中を自由に散策します (図3左)。VR ゴーグルの年齢制限がある子どもたちは、タブレットを使用してすばる望遠鏡を探検します (図3右)。

その隣では、すばる望遠鏡の観測を三鷹から行うためのリモート観測室の説明が行われていました。リアルタイムで観測が行われている様子が映し出された複数の画面を指さしながら、職員がリモート観測について解説しました (図4)。

三鷹・星と宇宙の日 2022 図4

図4:リモート観測室からの観測見学 (クレジット:国立天文台)

見学ツアーの待合室では、ソファにくつろぎながらすばる望遠鏡の動画を眺めたり、すばる望遠鏡や天文に関する疑問を自由に質問する様子も見られました。 (図5)

三鷹・星と宇宙の日 2022 図5

図5:見学ツアーの待合室。すばる望遠鏡の質問コーナーも開設されていました。 (クレジット:国立天文台)

コロナ禍になってから初めての現地開催となった「三鷹・星と宇宙の日」でしたが、感染対策をしっかりと取った上で、来場の方々との交流を楽しむことができました。来年はさらに多くの方が来場いただけるようにと願っています。

■関連タグ