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ハワイ観測所がハワイ科学技術博物館 サイエンスナイトに参加

2022年10月24日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2023年9月21日

ハワイ観測所は、地元ハワイ島の地域社会の一員として様々なイベントに参加し、STEM (科学・技術・工学・数学) 教育活動に貢献しています。2022年9月14日には、400 人を超える子供たちと保護者などが訪れた、デ・シルバ小学校で行われた「サイエンスナイト」に参加しました。

ハワイ観測所がハワイ科学技術博物館 サイエンスナイトに参加 図

図1:「サイエンスナイト」のすばる望遠鏡のブースに、子供たちが集まり、話し合いながらハワイ観測所特製のゲームを行っている様子。 (クレジット:国立天文台)

「サイエンスナイト」は、地元のハワイ科学技術博物館が「家族で楽しめる科学」をテーマに開催するイベントです。コロナ禍のもとで、2019年以来初の大規模なイベントとなり、ハワイ観測所の他、ハワイ宇宙飛行研究所、ケアアウ高校ロボットチーム、ハワイ島外来種対策委員会、ハワイ大学ヒロ校・ウミガメ座礁対策チーム、ハワイ大学ヒロ校天文学科などが参加しました。訪れた地元の人たちは、様々なアクティビティを通して、科学や数学、機械の仕組みなどについて学習しながら楽しみました。

ハワイ観測所のブースでは、日本の伝統的なカードゲームの一つである「かるた」を元にした、新しいカードゲームを行いました。「かるた」は、読み手が「読み札」を読み上げ、競技者が、読み上げられた内容と対になる「絵札」を探し、出来るだけ多くの絵札を集めた人が勝つゲームです。今回、ハワイ観測所が行ったゲームは、スタッフが天文学にまつわる質問をして、子供たちが家族や友人と一緒に答えを考え、答えと合った惑星の絵札を見つけるというものです。正解が1つしかない問題もあれば、複数の正解がある問題もあります。ゲームの最後には、参加した子供たちに「子ども天文学者」の認定書が手渡され、皆、嬉しそうな表情で受け取っていました。

ハワイ観測所がハワイ科学技術博物館 サイエンスナイトに参加 図2

図2:他校の先生と一緒にハワイ観測所版かるたの問題について考える子供の様子。 (クレジット:国立天文台)

ハワイ観測所広報アウトリーチ・チームの1人として参加した平石りささんは、「ゲームに参加した子供たちは、友人や保護者たちと考えられる答えについて一生懸命話し合い、協力することの大切さを学びながらゲームを楽しんでいました」と話しています。ハワイ観測所は、私たちが住む太陽系や銀河系についての知識を子供たちが楽しく吸収できるよう、今後もこうしたゲームを改良し、イベントに活用していきたいと考えています。

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