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ハワイ観測所ソフトウェア部門でアカマイ・インターンシップ

2021年9月26日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2021年9月30日

アカマイプログラム (Akamai Workforce Initiative) は2003年に創設され、これまでに 400 人以上の学生がハワイとカリフォルニアで夏季インターンシップに参加しています。STEM (科学・技術・工学・数学) 分野の学部生がこのプログラムを通じて高度な技術を学び、卒業後、ハワイの科学技術分野で就業し、その能力が発揮できるよう支援しています。

ハワイ観測所は、2005年からアカマイプログラムに参加しており、これまでに 32 人の学生を実習生として受け入れてきました。そして、2021年には、オアフ島在住のカイラ・イケダさんが実習生としてハワイ観測所に滞在しました。

カイラさんはオアフ島で育ち、2017年にパールシティ高校を卒業生総代として卒業しました。彼女は現在、ハワイ大学マノア校でコンピュータサイエンスの学士号取得を目指しています。卒業後は、コンピュータサイエンスの知識を海洋学の研究に応用し、ハワイの地域社会に貢献できるようになりたいと考えています。

ハワイ観測所ソフトウェア部門でアカマイ・インターンシップ 図

図1:カイラ・イケダさんとハワイ観測所ソフトウェア部門のメンバー。(左から) ラッセル・カックレイ、エリック・ジェスキ、カイラさん、稲垣豪志 (クレジット:国立天文台ハワイ観測所)

カイラさんは、すばる望遠鏡が天体画像を見るために使用しているソフトウェア「ギンガ (Ginga)」を改良するプロジェクトに参加しました。プロジェクトの目標は、Ginga がウェブブラウザーで操作できるように、グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を改良・開発することでした。

ハワイ観測所ソフトウェア部門では、すばる望遠鏡で取得された観測データの画像ビューアを構築するために、パイソンをベースにした GUI ツールキットである Ginga を開発しました。現在、Ginga はデスクトップアプリケーションとして提供されていますが、ウェブ上でも動作するようになれば、世界中のユーザーが Ginga にアクセスしやすくなります。

プロジェクト開始当初、カイラさんは Ginga のデスクトップ版とウェブ版を並べて動作させ、ウェブ版の修正や改良が必要な部分を確認していきました。例えば、いくつかのボタンやメニューなどは機能していませんでした。そこで、ジャバスクリプト、パイソン、HTML、CSS などを駆使して、デスクトップ版と同じような見た目、使用感、機能を持つように改善しました。

「Ginga プロジェクトに関わったことで、たくさんの実践的な知識を得ることができました。パンデミックが続く状況下にもかかわらず、すばる望遠鏡でインターンをする機会が得られたことに感謝しています」とカイラさんは実習の感想を述べています。

このプロジェクトでは、ハワイ観測所のソフトウェアエンジニアであるラッセル・カックレイとエリック・ジェスキがカイラさんの指導にあたりました。


アカマイプログラムはカリフォルニア大学サンタクルーズ校の Institute for Scientist and Engineer Educators (科学技術分野の人材育成担当者養成機関) によって運営されています。

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