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「GALAXY CRUISE」のメンバーが、文部科学大臣表彰の科学技術賞を受賞

2021年6月15日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2021年8月2日

「GALAXY CRUISE」のメンバーが、文部科学大臣表彰の科学技術賞を受賞 図

科学技術賞 (理解増進部門) を受賞した「GALAXY CRUISE」のメンバー。左から、柴田純子事務支援員、臼田-佐藤功美子特任専門員、田中賢幸准教授、小池美知太郎特任専門員。2021年4月14日、表彰式会場にて撮影。 (クレジット:国立天文台)

GALAXY CRUISE (ギャラクシークルーズ)」は、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム, HSC) で撮られた大規模な画像データを活用した「市民天文学」プロジェクトです。このたび「GALAXY CRUISE」の立ち上げに携わったメンバーが、令和3年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞 (理解増進部門) を受賞しました。

受賞者は、天文情報センターの臼田-佐藤功美子 (うすださとうくみこ) 特任専門員、ハワイ観測所の田中賢幸 (たなかまさゆき) 准教授、小池美知太郎 (こいけみちたろう) 特任専門員、柴田純子 (しばたじゅんこ) 事務支援員の4名です。受賞対象となった業績は「すばる望遠鏡ビッグデータを用いた市民参加型研究の普及啓発」です。

HSC で撮影された広大な範囲の宇宙画像には、おびただしい数の銀河が映り込んでいます。この中には「衝突銀河」と呼ばれるたいへん特徴的な形の銀河も多数含まれており、その形の特徴や数を調べることは、銀河の生い立ちをひも解き、その多様性の謎に迫ることにつながります。この膨大な数の衝突銀河の分類を、市民の力を借りて進めるプロジェクトが「GALAXY CRUISE」です。

2019年11月のプロジェクト開始から1年半を経た現在、多くの市民が「市民天文学者」として参加したことで、科学的な解析に足りる分類数が集まりつつあります。近い将来、研究者と市民が一体となった「GALAXY CRUISE」を通じた研究から、すばる望遠鏡のビッグデータを用いた興味深い研究成果が生み出されることが期待できます。

このたびの受賞にあたり、プロジェクト統括の臼田-佐藤特任専門員は次のようなコメントを寄せています。「手探りで始めたプロジェクトでしたが、最新のデータにアクセスし、科学研究への貢献を楽しんでおられる市民天文学者が多いと実感しています。今後も、市民が科学活動に参加し、自身が科学の担い手であるという意識が広がるようなプロジェクトを続けていきたいと思います」

また、科学監修担当の田中准教授は、次のように述べています。「市民天文学者の皆さんと一緒にいただいた賞だと考えています。これからも皆さんと一緒に研究を続けていくことを楽しみにしています」

銀河の分類サイトと分類のソフトウェア制作を担当した小池特任専門員は、「たいへん光栄です。今後も宇宙について楽しんでいただけるようなソフトを作っていきたいです」と述べています。

ウェブサイトのデザインを担当した柴田事務支援員は、「このような賞をいただきたいへん光栄です。今後も宇宙や科学をもっと身近に感じられるよう、分かりやすく楽しい表現をしていきたいです」と語っています。

科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を表彰しその功績をたたえることで、科学技術に携わる者の意欲向上を図り、日本の科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。科学技術賞 (理解増進部門) は、広く国民の科学技術に関する関心および理解の増進等に寄与、または地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った者を対象としています。表彰式は2021年4月14日、文部科学省 (東京都千代田区) にて出席者数を制限した形で執り行われました。

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