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コロナ禍で行われた「アストロ・デー」にハワイ観測所が参加

2021年5月18日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2022年10月26日

2021年4月30日から5月2日までの3日間、ハワイ島ヒロのショッピングモールで「アストロ・デー」が開催され、マウナケアの観測所群の一員として、ハワイ観測所も参加しました。昨年はコロナ禍で中止になりましたが、今年は何とか、地元の人たちの期待に応えようと、観測所の職員と訪れる人たちと接触を可能な限り避ける形で、実施されました。ハワイ観測所では、事前に、すばる望遠鏡についての案内や子どもたちが遊びながら天文学に触れることができるキットなどを入れたバッグを 100 個あまり用意し、当日訪れる子どもたちに手渡してくれることになっていたショッピングモール側に託しました。

コロナ禍で行われた「アストロ・デー」にハワイ観測所が参加 図

図1:子ども達へ配布された、すばる望遠鏡のお楽しみキット (クレジット:ハワイ観測所)

ハワイ観測所が用意したバッグの中には、観測に利用する波長を理解する助けになるよう、紫外線(UV)に反応するビーズを使ったブレスレットのキットや、すばる望遠鏡の DVD、シール、ポストカードなどが入っており、子どもたちに楽しんでもらいました。UV ビーズは、紫外線が入っている太陽光の下では、日焼け止めを塗ったり、サングラスをかざしたりしない限り、一時的に色が変わります。多くの子どもたちが自分のブレスレットを作り、外に出て、ビーズの色が変わる様子を楽しんでくれたということです。また、ユーチューブにアップされた、「すばる望遠鏡でのお仕事の紹介動画」もみてもらえるよう、QR コードをパンフレットに印刷して配って、アクセスできるようにしました。

コロナ禍で行われた「アストロ・デー」にハワイ観測所が参加 図2

図2:「すばる望遠鏡でのお仕事紹介動画」のQR コードを印刷したパンフレット (クレジット:ハワイ観測所)

ハワイ大学マノア校天文学研究所のイベント・コーディネーター、キャロライン・カイチ氏は「今までとは異なる形で行われた今年のアストロ・デーに参加、協力してくれた各観測所の皆さんに感謝しています。たくさんの方々が参加してくれて、初日の午後には、ほとんどのアストロ・デー・キットがなくなり、大盛況でした」というコメントを寄せてくれました。

今年は、コロナ禍でそれまでとは異なる方法で開かれたアストロ・デーですが、安全かつ楽しめる方法で、多くの地域の方々と交流できました。

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