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マウナケアに昇るネオワイズ彗星

2020年7月8日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2020年7月16日

2020年7月7日 (ハワイ時間) の明け方、北東の空に昇ってきたネオワイズ彗星 C/2020 F3 (NEOWISE) が、すばる望遠鏡があるマウナケア山頂域から撮影されました。すばる望遠鏡での観測を終えて下山中の観測所職員、田中壱さん (国立天文台ハワイ観測所) が撮影したこの画像では、きれいな尾を引いている様子も確認できます。

マウナケアに昇るネオワイズ彗星 図

図1:北東の低空、すばる望遠鏡ドームのすぐ横に昇るネオワイズ彗星 C/2020 F3 (NEOWISE)。2020年7月7日 (ハワイ時間) の明け方に撮影。(撮影:田中壱/クレジット:国立天文台)

ネオワイズ彗星は、米国航空宇宙局 (NASA) の広域赤外線探査衛星「ネオワイズ (NEOWISE; Near-Earth Object Wide-field Infrared Survey Explorer)」によって2020年3月に発見されました。6月後半ごろから予報よりも明るく見えるようになり、話題になっています。

彗星は主に氷や塵でできた太陽系小天体で、太陽系の起源に迫る上でも重要な天体です。すばる望遠鏡も過去に様々な彗星を観測していますが、最近では、「10月りゅう座流星群」の母天体であるジャコビニ・ツィナー彗星に複雑な有機物を検出したり (すばる望遠鏡 2019年11月18日 プレスリリース)、またこの彗星が他の彗星に比べて暖かい領域で形成された可能性が高いことを突き止めたり (すばる望遠鏡 2020年4月13日 プレスリリース) しています。

ネオワイズ彗星を撮影した田中さんは「透明な薄いヴェールの様な尾と、きらりとした核が確認できました。その神秘的な姿をすばる望遠鏡と一緒に収められて良かったです。COVID-19 で大変な世の中ですが、彗星という天体の美しさを表現しつつ、同時にすばる望遠鏡という素晴らしい望遠鏡が今もマウナケアから宇宙の最先端を切り拓いている、そういうメッセージを子供たちにお伝えできればうれしいです」とコメントしています。

動画:北東の低空、すばる望遠鏡ドームのすぐ横に昇るネオワイズ彗星 C/2020 F3 (NEOWISE)。2020年7月7日 (ハワイ時間) の明け方に撮影。(撮影:田中壱/クレジット:国立天文台)

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