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すばる望遠鏡で発見された太陽系外惑星系に「カムイ」「ちゅら」という名前

2019年12月19日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2020年5月28日

国際天文学連合 (IAU) による「太陽系外惑星命名キャンペーン」の結果が発表され、すばる望遠鏡と岡山天体物理観測所 (当時) 188 センチメートル反射望遠鏡で発見された太陽系外惑星系に対して、恒星に「カムイ」、惑星に「ちゅら」という名前が付けられることが決まりました。

すばる望遠鏡で発見された太陽系外惑星系に「カムイ」「ちゅら」という名前 図

図1: 「カムイ」「ちゅら」という名前が付けられることが決まった太陽系外惑星系 (HD 145457 系) 周辺の星野写真。(クレジット:大西浩次)

国際天文学連合は1919年に創立された国際的な学術組織で、2019年の1年間、創立 100 年を記念したさまざまな事業を企画・実施してきました。そのうちの一大イベントが「太陽系外惑星命名キャンペーン (IAU100 NameExoWorlds)」です。世界中の 100 を超える国と地域がキャンペーンへの参加を表明し、1つの国・地域につき1組の恒星とそれを周回する太陽系外惑星の名称を提案する機会が提供されました。

日本には、かんむり座の方向にある恒星「HD 145457」とそれを公転する巨大ガス惑星「HD 145457 b」の命名提案が割り当てられました。この太陽系外惑星系は、すばる望遠鏡と岡山天体物理観測所 (当時) 188 センチメートル反射望遠鏡を用いた観測で、2010年に発見されました。精密な分光観測によって惑星をもつ恒星の視線速度のゆらぎを捉える「視線速度法」という手法で見つかった太陽系外惑星系で、現在ハワイ観測所で活躍する複数の研究者も発見チームのメンバーでした。

総計 696 組もの名称提案の応募があり、日本国内での選考委員会、IAU の専門委員会での審査を経た結果、恒星 (主星) に「カムイ」、惑星に「ちゅら」という公式の名称が与えられました。2つの名称に共通するのは、日本における自然に対する尊敬と畏怖の思いです。いずれの名称も消滅の危機にあるアイヌ語や沖縄・琉球語から選ばれており、2019年が国際連合の定める「国際先住民族言語年」であることも勘案されています。今回のこのキャンペーンで決定された太陽系外惑星系の名称は、世界共通の公式な天体名として今後も広く使われていくことになります。

すばる望遠鏡で発見された太陽系外惑星系に「カムイ」「ちゅら」という名前 図2

図2: 「カムイ」「ちゅら」という名前が付けられることが決まった太陽系外惑星系の想像図。奥に見える恒星が「カムイ」、手前に見える惑星が「ちゅら」と命名された。(クレジット:国際天文学連合) (この画像は自由にご利用いただけます。ご利用の際はクレジット (国際天文学連合、IAU 等) の明記をお願いします。)

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