すばる望遠鏡の制御棟屋上に設置された全天星空カメラが、2015年12月13日から14日 (ハワイ時間) にかけて、極大を迎えたふたご座流星群の活動を捉えました。一晩で撮影された画像をつないだ動画には、ふたご座の方向から現れる明るい流星がいくつも記録されています。
西に沈みゆくアンドロメダ銀河 (M31)、オリオン座やプレアデス星団 (M45、和名「すばる」) などの冬の星々や天の川、さらには黄道光なども彩りを添えています。街明かりの影響もほとんどなく、マウナケア山頂が天体観測の好適地だということが分かります。

写真: 2015年12月13日21時21分頃 (ハワイ時間) にマウナケア上空を大きく横切るように現れた流星。画像の右が東、上が南。流星のすぐ上には、アンドロメダ銀河も写っています。(クレジット:東京大学天文学教育研究センター/国立天文台ハワイ観測所/足立区)
写真: 2015年12月13日21時21分頃 (ハワイ時間) にマウナケア上空を大きく横切るように現れた流星。画像の右が東、上が南。流星のすぐ上には、アンドロメダ銀河も写っています。(クレジット:東京大学天文学教育研究センター/国立天文台ハワイ観測所/足立区)
動画: 2015年12月13日から14日 (ハワイ時間) にかけて定期的に撮影された画像をつなげた動画。(クレジット:東京大学天文学教育研究センター/国立天文台ハワイ観測所/足立区)
この全天星空カメラは東京大学天文学教育研究センター・国立天文台ハワイ観測所・東京都足立区が共同で設置・運用しているもので、広報・普及・教育活動等で活用されています。通常は 10 分間隔での撮影ですが、今回はふたご座流星群に合わせて特別に3分間隔で撮影する特別な運用を行いました。
過去に撮影された画像は、足立区こども未来創造館のデジタルアーカイブ「星空ひろば」でご覧いただけます。