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すばる望遠鏡とペルセウス座流星群

2015年9月2日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2023年9月21日

2015年8月9日の夜明け前、すばる望遠鏡が設置されているマウナケアの夜空に、多数の流星が現れました。活動の極大を数日後に控えていたペルセウス座流星群に属する流星だと考えられます。この画像は、流星が写っているフレームから流星だけを取り出し、1枚の写真に重ねたものです。撮影者のショーン・ゴーベルさんは「当夜は約 60 秒露出の画像を数百枚撮影し、流星が写っている画像を一枚一枚特定していきました。流星は明るさ・見かけの大きさ・色など、さまざまな姿を示すようですが、多くは緑色に写っています」と話しています。

太陽系の誕生初期からあったと思われる小さな塵粒たちが、今こうして地球の大気に飛び込んで来て美しい姿を示し、そして地球大気の一部になります。私たちは太陽系内の物質循環を目の当たりにしているのです。

すばる望遠鏡とペルセウス座流星群 図

写真: すばる望遠鏡が設置されているマウナケアの夜空に現れた多数の流星。流星が写っているフレームから流星だけを取り出し、1枚の写真に重ねた画像です。2015年8月9日早朝 (ハワイ現地時間) 撮影。(クレジット:Sean Goebel/国立天文台)

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