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すばる望遠鏡でのグライコール漏れ事故―マウナケアへの環境汚染はないと判断

2023年4月21日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2023年5月7日

2023年4月6日金曜日(ハワイ時間)の夕方、観測前点検を実施していたハワイ観測所職員が、望遠鏡ドームの1階の床に 0.2 ポンド(90 グラム)のグリコールが漏れているのを発見しました。翌日調査を行った結果、主鏡蒸着に使う装置(カート)から、保管中の昨年 7月から約8か月にわたって、総量4ポンド(1.8 キログラム)のグリコールが少しずつ漏れたことがわかりました。また、グリコールはコンクリート床の下の砂層や防水層には達しておらず、マウナケアへの土壌や環境汚染はなかったと考えています。

この事故について、ハワイ観測所は、既に、マウナケア山頂域の科学地区を管理している the Center for Maunakea Stewardship(CMS)や、ハワイ大学、ハワイ州保険局等へ報告しています。

私たちは、マウナケアで天文学を行えることに感謝しており、今後も事故を防ぐための対策を講じていきます。またすばる望遠鏡の運用に細心の注意を払い、環境汚染を起こさないように努めるとともに、万が一問題が発生した場合には、速やかに対応し、影響を最小限にとどめるために最大限の努力を行っていきます。

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