
説明 | : | 太陽に似た恒星「GJ 504」を周回する惑星「GJ 504 b」は、その質量が木星の3~6倍程度と見積もられ、直接撮像された惑星としては最小の質量を記録しました。この「第二の木星」とも例えられる暗く低温の惑星は、すばる望遠鏡の高コントラストコロナグラフ撮像装置 HiCIAO (High Contrast Instrument for the Subaru Next Generation Adaptive Optics、ハイチャオ)と補償光学装置 AO188を用いた探査プロジェクト「SEEDS(シーズ)」で撮像されました。 GJ 504 はおとめ座の方向、地球から約 60 光年の距離にある恒星で(画像中心部)、惑星 GJ 504 b はその右ななめ上あたりに写っています。恒星と惑星までの見かけの距離は 44 天文単位で、冥王星の軌道半径と同じくらいです。 系外惑星はとても暗く、その姿を画像として直接捉えることはとても挑戦的な課題でした。直接観測撮像により惑星を「発見」するだけでなく「特徴づける」ことも可能になります。GJ 504 b は絶対温度で約 500 度(摂氏 230 度)とこれまでに発見された他の系外惑星に比べて、 非常に低温であることや、大気の雲が少ないことなどが分かりました。 【地球からの距離】約 60 光年 【観測装置】HiCIAO + AO188 |
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