
説明 | : | 低解像度(198 KB) / 中解像度(2.5 MB) / 高解像度(10.6 MB) うみへび座銀河団に属するふたつのくらげ銀河で、中央やや上にあるのが NGC 3312 で、やや下にあるのが NGC 3314 です。いずれの銀河も、くらげの触手のような淡いフィラメント状の構造が右下に向かって出ています。これは、これらの銀河が銀河団ガスの中を運動する際に受ける「風」によって、渦巻銀河の円盤からガスが剥ぎ取られてできた構造です。珍しいくらげ銀河がふたつ並んで写っている、貴重な画像です。 実は下の NGC 3314 は、ふたつの渦巻銀河が衝突しているように見えますが、距離の異なる銀河が地球から見てたまたま視線上に重なっているだけで、重力相互作用していません。「くらげ銀河」として見えているのは、手前にあり正面を向いている NGC 3314a で、斜めに見えているもうひとつの渦巻銀河 NGC 3314b は後ろ側にあります。 (クレジット:国立天文台;画像提供:田中賢幸) 【地球からの距離】約 1.9 億光年(NGC 3312)、約 1.4 億光年(NGC 3314b) 【観測装置】超広視野主焦点カメラ ハイパー・シュプリーム・カム(HSC) |
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