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三鷹・星と宇宙の日 2019

2019年11月11日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2023年9月21日

国立天文台三鷹キャンパスの特別公開「三鷹・星と宇宙の日」が2019年10月26日に開催されました。プレ公開日の10月25日は大雨警報が発表されたため、イベントが中止になってしまいましたが、翌日の本公開に向け、スタッフ・院生が協力して準備をすすめました。そして10月26日には天気は見事に回復し、青空の下で本公開日が始まりました。

三鷹・星と宇宙の日 2019 図

図1: すばる棟で開かれたサイエンスカフェの様子。子ども向けのトークメニューもありました。(クレジット:国立天文台)

ハワイ観測所と TMT (30 メートル望遠鏡) プロジェクトのスタッフと大学院生が拠点とするすばる棟では、すばる望遠鏡 20 周年をテーマにした様々な企画展示がありました。すばる望遠鏡のキャラクター「スービー」が店長を務めるサイエンスカフェでは、「星・惑星」、「ブラックホール」、「銀河」、「宇宙における生命」などをテーマにしたトークに加え、「大学院で天文学を学ぶには」、「天文学者って何してる?」、「ハワイ島での生活」などのトークが用意されました。また、毎年人気の天文カードゲーム「アンドロメダファンタジー」では、去年は観測のため (?) お休みだった「すばるマン」が復活し、大変盛り上がりました。

「三鷹・星と宇宙の日」の全体企画として行われた講演会では、ハワイ観測所の吉田道利所長が、「すばる望遠鏡の 20 年-すばるが明らかにした宇宙の姿」というタイトルで、すばる望遠鏡の 20 年の成果を振り返るとともに、すばるの現在と、その将来戦略をご紹介しました。

動画: ハワイ観測所の吉田道利所長による講演「すばる望遠鏡の 20 年-すばるが明らかにした宇宙の姿」。(クレジット:国立天文台)

すばる望遠鏡が設置されているハワイ島で、望遠鏡の運用や科学成果が地域社会や文化の一部となるよう、国立天文台が行なっている様々な活動を紹介したポスター。マウナケアの自然環境やハワイ文化を守るために TMT が行なっている取り組みについても紹介しました。すばる望遠鏡の 20 年の観測成果をまとめた年表や、スービーぬりえも好評でした。

三鷹・星と宇宙の日 2019 図3

図2: 望遠鏡の運用や科学成果が地域社会や文化の一部となるよう、国立天文台が行なっている様々な活動を紹介したポスター。(クレジット:国立天文台)

すばる棟企画の終了 30 分前には、目玉企画「すばる望遠鏡 20 周年記念大クイズ大会~君は天文学者達の壁を破れるか!?」を開催。天文学者 10 名が出題する○×方式の勝ち残り戦に、大人から赤ちゃんまで 100 名以上が集結しました!最初の数問は、ほとんどの人が正解という結果で、企画者側は内心ハラハラしたようですが、最後に出題された TMT に関する問題では正解者はおらず、、、今回、天文学者達の壁は破られませんでした。最後まで勝ち残った方々には賞品が渡されました。

三鷹・星と宇宙の日 2019 図4

図3: 「すばる望遠鏡 20 周年記念大クイズ大会~君は天文学者達の壁を破れるか!?」の様子。(クレジット:国立天文台)

プレ公開が中止になり、お天気が心配だった2019年の公開日ですが、終わってみれば、一日で、去年の二日間を超える来場者数だったそうです。ハワイ観測所、TMTプロジェクトのスタッフ、大学院生も、皆様との交流に心楽しい一日を過ごしました。ご来場の皆様、ありがとうございました。

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