キュー観測キーワード
HSCキュー観測モードの導入に伴い、新たな基本キーワードが導入された。これらのキーワードについては Importance
を Queue
として基本キーワード辞書に追加されており、2019年6月1日現在、以下のキーワードが登録されている。
基本キーワード
OBS-MTHD
観測がキューモードでおこなわれた場合は Queue
、クラシカルモードの場合は Classical
となる。OBS-MTHD
が存在しないデータはクラシカルモードによって取得されたものである。ただし、2019年2月27日より前に取得された HSC データについては、OB-ID
が None
でない場合にキューモードによって取得されたとする。
ヘッダーエントリーの例
値について
値 |
---|
Classical (デフォルト) |
Queue |
OB-ID
観測内容を定義した Observing Block (OB) のコード。プロポーザルIDと本コードの組がユニークな観測内容を定義する。
ヘッダーエントリーの例
値について
値 |
---|
None (デフォルト) |
OB-COUNT
当該プロポーザルID下において、OB-ID
で指定された OB が実行された回数を示す。
ヘッダーエントリーの例
値について
値 |
---|
None (デフォルト) |
PROP-PI
当該プロポーザルの Principal Investigator (PI) の名前を示す。
ヘッダーエントリーの例
値について
値 |
---|
None (デフォルト) |
観測の環境に関わるキーワード
MOON-ILL
、MOON-SEP
、MOON-EL
それぞれ、露出開始時点の月の輝面率、月とターゲットのあいだの離角、月の仰角を示す。
ヘッダーエントリーの例
MOON-ILL= 0.324 / Moon illumination at exposure start
MOON-SEP= 118.694 / [degree] Moon seperation at exposure start
MOON-EL = -72.514 / [degree] Moon Elevation at exposure start
値について
値 |
---|
-9999.99 (デフォルト) |
REQ-FWHM
、REQ-MPHA
、REQ-MSEP
、REQ-TRAN
それぞれ、PIがOBで要求しているシーイングFWHM、月相、月との離角、透過率を値として持っている。
Quality Assessment に関わるキーワード
以下の2つのキーワードは、データ取得後のQAが終了してから更新される。2019年6月1日現在、ヘッダキーワードの更新作業の準備中である。
RAWPIREQ
取得されたデータがPIからの要求を満たしているかどうかをあらわすフラグ。
RAWSUBQA
Final Quality Assessment が終了したことをあらわす文字列。
装置固有キーワード
装置固有キーワードの詳細については各装置のウェブサイトにあるFITSファイルの情報を参照されたい。
HSC
HSCオンサイトシステムによるデータの評価の結果を格納するためのキーワードが用意されている。これらはデータ取得後に更新される。2019年6月1日現在、ヘッダキーワードの更新作業の準備中である。