お知らせ

すばる望遠鏡、主焦点カメラ Suprime-Cam での観測を再開
(すばる望遠鏡障害発生報告 第七報)

2012年7月16日22時 (ハワイ)、17日17時 (日本) 発表

  すばる望遠鏡では、2011年7月2日 (ハワイ現地時間、以下同じ) の冷却液漏れ事故時に使われていた可視光用主焦点ユニット (主焦点カメラ Suprime-Cam 及び周辺光学系を含む) の修復作業が完了しました。また、事故調査委員会の報告書にあげられた改善策にそって、ケーブル巻き取り機構に非常時の自動停止装置を設置するなど、種々の安全対策をとりました。可視光用主焦点ユニットの試験観測を経て、2012年7月15日の夜より主焦点カメラによる共同利用観測を再開しました。


国立天文台

用語解説:

・主焦点ユニット
  すばる望遠鏡の主焦点部分に観測装置を搭載するための機器で、装置回転機構、周辺光学系システム、ケーブル巻取り機構を一体化したシステムのことです。

・主焦点カメラ Suprime-Cam
  満月とほぼ同じ大きさの 34 分角 × 27 分角という広い視野を一度に撮像することができる、計 8000 万画素の巨大な専用デジタルカメラです。すばる望遠鏡の主焦点部分に搭載され、観測に利用されます。広い天域を能率よく観測することで、遠方銀河の探査や暗黒物質の研究、太陽系外縁部の小天体の探査などに威力を発揮します。

  

すばる望遠鏡本体と主焦点カメラ Suprime-Cam。

:すばる望遠鏡本体と主焦点カメラ Suprime-Cam。




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