観測成果

「すばる/XMM-ニュートン・ディープサーベイ」(SXDS)領域の多波長観測

2004年6月1日

 

 宇宙の全貌を知るためには、全ての波長帯を使って宇宙を見る必要があります。我々は、地上の望遠鏡 (Subaru、UKIRT、JCMT、ALMA、VLA)、地球大気の上層部に上げた気球 (BLAST)、宇宙空間に打ち上げた衛星 (XMM-Newton、GALEX、Spitzer) などを使うことにより、X線から電波まで全ての波長域で、「すばる/XMM-ニュートン・ディープサーベイ」領域を観測します。

 こうした多波長観測データで我々は、X線観測を使って銀河中心にある超巨大ブラックホールの活動状態 (高温の物質が非常なスピードでブラックホールに落ち込んでいるところ) を検出します。すばる望遠鏡による可視光の画像からは、いろいろな種類の銀河について詳細な構造を見たり、それらの銀河内の星の分布を調べたりします。また赤外線での観測からは、多数のスターバースト銀河 (星形成が爆発的に活発な状態にある銀河) を見つけます。サブミリ波の観測では、さらに密度の高いガスに覆われた、より活発な星形成活動をする銀河を見つけます。そして、電波観測では、クエーサーや星間分子やガスを検出します。

>>戻る

 

 

 

画像等のご利用について

ドキュメント内遷移