観測成果

2016年

銀河系に付随する極めて暗い衛星銀河の発見
銀河系に付随する極めて暗い衛星銀河の発見 2016年11月21日

東北大学などのメンバーからなる国際共同研究チームは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (HSC) が撮像したデータの中から、私たちの住む銀河系に付随する衛星銀河を新たに発見しました。この銀河はおとめ座 (Virgo) の方向に見つかった最初の矮小銀河であることから、「おとめ座矮小銀河 I (Virgo I)」と名付けられました。この銀河は最も暗い矮小銀河のひとつであり、銀河系の形成史やそれを左右するダークマター (暗黒物質) の性質を知る上で大変重要な発見です。

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星をふらつかせる未知の天体は惑星?恒星?
星をふらつかせる未知の天体は惑星?恒星? 2016年9月7日

総合研究大学院大学などの国際研究チームが、すばる望遠鏡を用いて、太陽より重い「中質量星」に分類される恒星のまわりに次々と伴星を発見しました。惑星形成理論から予測される惑星などの伴天体の数や分布を、今回のような観測の結果と比べることで、惑星形成理論の検証と理解につながります。

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夜空に浮かぶ太古の目
夜空に浮かぶ太古の目 2016年7月25日

国立天文台などの研究者からなる研究チームは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラが撮影したデータの中から、2つの遠方銀河が手前にある別の銀河によって同時に重力レンズ効果を受けている、極めて珍しい重力レンズ天体を発見しました。見た目もユニークな天体で、研究チームは古代エジプトの神聖なる神の目にちなんで「ホルスの目」と名付けました。銀河の基本的な性質や宇宙膨張の歴史に迫るための鍵となる貴重な天体です。

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110 億年前の宇宙では星形成活動を制御するメカニズムが変化していた?
110 億年前の宇宙では星形成活動を制御するメカニズムが変化していた? 2016年5月16日

国立天文台とスイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究者を中心としたチームは、W. M. ケック天文台で行った観測から、これまで近傍の宇宙で知られていた関係とは異なり、遠方銀河では金属量が星形成の強度には関係しないことを発見しました。これは、銀河における星形成の理論に新たな疑問を投げかけるものです。

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130 億光年彼方での一般相対性理論の検証 ~アインシュタインは間違っていなかった?~
130 億光年彼方での一般相対性理論の検証 ~アインシュタインは間違っていなかった?~ 2016年5月10日

東京大学などの研究グループは、すばる望遠鏡を用いた銀河サーベイにより、約 3000 個もの遠方銀河の3次元地図を完成させ、またその中での銀河の運動を詳しく調べました。その結果、重力によって大規模構造が成長していく速度の測定に初めて成功し、そのような遠方宇宙でも構造形成速度がアインシュタインの一般相対性理論の予想と一致することを確かめました。

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126 億光年彼方の宇宙で成長中の小さな銀河を多数発見 ~そしてすばるやハッブルで見えない世界へ~
126 億光年彼方の宇宙で成長中の小さな銀河を多数発見~そしてすばるやハッブルで見えない世界へ~ 2016年3月7日

愛媛大学などの研究チームは、すばる望遠鏡で発見した 126 億光年彼方にある若い銀河をハッブル宇宙望遠鏡で詳しく撮影しました。その結果、126 億光年彼方の宇宙では、小さな銀河の塊が衝突することで星が活発に作られ、大きな銀河へと育っていく途上にいるということがわかりました。

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すばる望遠鏡、食べ散らかす赤ちゃん星の姿を捉える
すばる望遠鏡、食べ散らかす赤ちゃん星の姿を捉える 2016年2月24日

台湾中央研究院や国立天文台などの研究チームは、すばる望遠鏡を用いて、星と惑星が活発に成長していると考えられる現場を捉えることに成功しました。その姿はあたかも、夢中に食べる人間の赤ちゃんが「ごはん」を食べ散らかしているかのようです。この新しい成果は、星と惑星系の誕生の謎を解く上で重要な手がかりになります。

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すばる望遠鏡が解明、本当に 50 億光年の彼方からやってきていた謎の天体・高速電波バースト
すばる望遠鏡が解明、本当に 50 億光年の彼方からやってきていた謎の天体・高速電波バースト 2016年2月24日

東京大学や国立天文台などの国際研究チームは、すばる望遠鏡の観測から、高速電波バースト (FRB) という謎のフラッシュ現象が発生した遠方の銀河を初めて突き止め、その距離が 50 億光年という遠距離であることを証明しました。これにより、FRB は宇宙論的遠距離にある巨大な爆発現象であることが明らかになり、また、宇宙における通常物質の大半が未検出だったという、宇宙論上の「ミッシングバリオン問題」が解決しました。

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銀河から吹き出す激しい風 -銀河風の構造に刻まれた銀河合体とスターバーストの歴史-
銀河から吹き出す激しい風 -銀河風の構造に刻まれた銀河合体とスターバーストの歴史- 2016年2月3日

広島大学などの研究チームは、すばる望遠鏡での観測によって、スターバースト銀河 NGC 6240 から吹き出す大量の電離ガスの詳細構造を捉えました。近傍宇宙では最大規模の銀河風の複雑な構造が明らかになり、銀河合体とスターバーストの歴史を紐解く鍵となりました。

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