蒸着用鏡面の洗浄手順(従来の方法) 

(オリジナル:湯谷)

HTML Sep. 23, 1998; Last update Sep. 23, 1998

 

1)薬品の準備

2)洗浄台の準備 (三鷹 開発実験センターでの作業の場合)

  1. グランドシートを敷く(青い防水シート)
  2. フェンスを作る(黄色の管に水を入れて使う)
  3. 洗浄台を置く
  4. 鏡を洗浄台に乗せる

3)洗浄作業

  1. 原水,次に純水で鏡表面の埃などの汚れを洗い流す
  2. 塩酸+硫酸銅混合用液または水酸化ナトリウム溶液でアルミ膜面を溶かす
    • (アルミの剥離に酸を使うかアルカリを使うかは,鏡材のガラスとの相性による)
    • 一般的には塩酸
    • 苛性ソーダを用いるのは溶融水晶やパイレックス
    • 塩酸を用いるのはULE (ISAS 1.3m, IR simulator 1.6m, SUBARU 8.3m)
    • 岡山188cm, 91cmともにパイレックス
    • Zerodurではどうか?HCl (湯谷)
    • 木曽 多分パイレックス
    • Cer-Vitも塩酸 (CFHT)
    • 溶解液をしみこませた不織布(コットンシーガルなど)でなでつける
  3. 純水で薬液を洗い流す
  4. 重曹(+純水)をかけ,表面を磨く(手のひらでガラス表面をこする)
  5. 純水で重曹を洗い流す (常温では重曹の水への溶解度が1-10%)7.8g/100g water @ 18C
  6. エタノールを鏡表面にかけ水と置換させる
  7. エタノールをコットンペーパーで拭き取る
  8. アルコールエーテル(通常1:1,湿度により混合比を変える)をコットンペーパーに少量付けて鏡表面を拭く 
  9. コットンペーパーで乾拭きをする 乾燥のための「拭き上げ」

Current version used at National Astronomical Observatory of Japan

Chemicals:

 

Procedure:


三鷹 開発実験センター蒸着室最新版(April 4, 2001現在)

注意

アルミクリップ
10%塩酸 10分 -> 10%塩酸 5分 -> 純水 5分 -> 純水 5分 -> アルコール 5分  -> 窒素ガスで乾燥

タングステンフィラメント
アルコールで 15分 -> 窒素ガスで乾燥

以上です。

2001年4月4日(水)from Goro Sasaki

 

old receipes

フィラメントおよびアルミクリップの洗浄手順 (三菱 石川)
10%塩酸中で超音波洗浄1時間 -> 水道水 5分を2回 -> 純水 5分を2回 -> エタノールで5分 -> アルゴンガスで乾燥

プレパラートの洗浄について(佐々木五郎)
エタノールで5から10分程度超音波洗浄 -> 乾燥には窒素ガス使用.

プレパラート洗浄の改良版
純水で1・2度水洗 -> 新しい純水で超音波洗浄を10分 -> エタノールで10-15分程度超音波洗浄  -> 乾燥は窒素ガス吹き付け

 

台報4巻

タングステン・フィラメントの洗浄

台報3巻2号35-43 (佐々木他)

タンタル・フィラメントの洗浄

アルミ・クリップの洗浄

Mitaka procedures

preparation of microscope glasses (for witness samples)

revised recipe for witness samples

 

preparation of filaments etc.