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すばる望遠鏡を支えるスタッフ(15)
2007年2月9日
今回は、すばる望遠鏡の事務室で働く方の中から、代表して Emi Poppas さんと大槻典子さんを紹介します (情報は掲載当時のものです)。 |
―― 自己紹介をお願いします。
Emi Poppas
- ハワイ観測所会計係
- ハワイ大学ヒロ校海洋学科卒業
- すばる望遠鏡で働いて9年目
- 日本にいる頃から海が好きで、ダイビングなどが趣味
大槻 典子
- ハワイ観測所庶務係
- すばる望遠鏡に来て5年が経つ
- 以前は旅客乗務員の仕事で世界中を飛び回る
- 家族でハワイ島に移り住む
Emi Poppas
―― 仕事の内容を教えてください。
Emi: すばるで必要とされる物品や役務を購入するのが主な仕事です。現在、旅費の計算、収入金管理、高額物品の手配などもしています。
典子: 日本より赴任している職員の旅券や査証の更新手続きの補助をはじめ、健康保険・健康診断の予約管理といった、一般事務が担当です。
―― 英語を使って専門的な仕事をするということに、なにか苦労はありますか?
典子: アメリカに来て、12年が経つので、いまでは日本語の方が苦労したりすることがありますよね。電話でうまく舌が回らなかったり。
Emi: 確かにそうですね(笑)。着任したてのころは、普通の英和辞書に載ってない会計の専門用語を勉強するのが大変ではありましたね。アメリカの本土に電話をすると、西海岸と東海岸で英語の訛りが違っていることにも驚かされました。私はハワイ訛りの英語になれていますので、東海岸の英語の訛りにびっくりしたものです。
―― 日本とハワイで仕事上のやり方に違いを感じたことはありますか?
Emi: いろいろありますね。たとえば、計算署名という書類は、署名が間違がっていると書き直さなくてはいけない大事な書類です。こちらの会社や取引先の方に修正をお願いすると、書類自体を書き直さずに、修正液で塗って上からまた書くんです。日本であればそういった書類は正式に通らないので、びっくりしました。
典子: 皆が当たり前だと思っている「常識」というものの違いに驚かされる毎日です。例えば、日本の場合、物事はちゃんと時間通りで、かつ規則通りですよね。ハワイでは、「ハワイアンタイム」という特別にゆったりとした時間が流れているといいます。“今週末までに提出”とお願いすれば、“来週初めに揃う”という気持ちで仕事をする必要がある感じと言ったらよいでしょうか。
大槻典子
―― 日本と連絡を取り合うのに、時差が気になることはありますか?
Emi: 今はE-mailがあるのでそこまで困ったりはしないんですよね。たとえば金曜日に聞きたい事があって、E-mailで送ると月曜日の朝には必ず返事が返ってくる。便利になってますよね。
―― 天文台の縁の下の力持ちとして、今後すばる望遠鏡に期待することは何でしょう?
典子: すばる望遠鏡が最高のツールとなるよう日々努力しているエンジニアさん達、操作するオペレータさんや観測をサポートするサポートアストロノマーさん達の活躍は目覚しく、すばる望遠鏡の人気も高いため、これからも世界中の観測者から要請が増え続けるだろうと思います。
Emi: 新聞や雑誌などですばる望遠鏡の記事や写真を見ると、やっぱり嬉しいんですよね。だからもっともっと世界に向けて、すばるの成果を発信していって欲しいと思います。