その他
■解説
宇宙初期から現在にいたる銀河形成史を理解するために、日本のすばる望遠鏡チームが主導する国際共同研究「すばる/ XMM-ニュートン・ディープサーベイ (SXDS)」が行われました。このサーベイではX線から電波まで、多波長の観測が実施されています。すばる望遠鏡では主焦点カメラ (Suprime-Cam) の5視野を十字状に配置し、約 1.3 平方度の領域をカバーする観測が行われました。
1遠くの銀河と近くの星
この領域は、空全体の 0.0025% でしかありませんが、天の川銀河の星が約1万個写っています。それよりもっと遠くにある銀河は、約 100 万個も検出されています。すばるによる画像では、遠くの銀河と近くの星がまるでお隣さんのように写るのです。
2明るい星
この星は SXDS 領域で最も明るく見える星で、B バンドで 8.8 等あります。8.8 等は人の目では見ることができないほどの暗さですが、すばる望遠鏡の主焦点カメラで撮像するには明るすぎ、研究者にとっては邪魔な存在です。この SXDS 領域は、このような明るい星が少なく、遠くの銀河まで見通しやすい領域として選ばれました。
3遠くの銀河団
銀河が密集して存在している領域があり、銀河団とよばれます。銀河団に属す銀河では、宇宙の比較的初期に活発に星が形成されたことがわかっています。このような銀河は、今では、ほとんど星をつくっておらず、赤く見えます。すばる望遠鏡では、何十億年ものむかしまで、このような銀河団を観測することができます。
4銀河と星の色
星や銀河の色は、その性質をよく表しています。青い星は重くて若いものが多く、赤い星は比較的軽く、年老いたものが多いといえます。星の集団である銀河についても、青い銀河では今まさに星がたくさん生まれているのに対して、赤い銀河は、はるかむかしに生まれた星が輝いているもの、ということが できます。また非常に遠くにある銀河も、宇宙膨張の効果で赤く見えます。
■関連タグ
カテゴリ
■解説
宇宙初期から現在にいたる銀河形成史を理解するために、日本のすばる望遠鏡チームが主導する国際共同研究「すばる/ XMM-ニュートン・ディープサーベイ (SXDS)」が行われました。このサーベイではX線から電波まで、多波長の観測が実施されています。すばる望遠鏡では主焦点カメラ (Suprime-Cam) の5視野を十字状に配置し、約 1.3 平方度の領域をカバーする観測が行われました。
1遠くの銀河と近くの星
この領域は、空全体の 0.0025% でしかありませんが、天の川銀河の星が約1万個写っています。それよりもっと遠くにある銀河は、約 100 万個も検出されています。すばるによる画像では、遠くの銀河と近くの星がまるでお隣さんのように写るのです。
2明るい星
この星は SXDS 領域で最も明るく見える星で、B バンドで 8.8 等あります。8.8 等は人の目では見ることができないほどの暗さですが、すばる望遠鏡の主焦点カメラで撮像するには明るすぎ、研究者にとっては邪魔な存在です。この SXDS 領域は、このような明るい星が少なく、遠くの銀河まで見通しやすい領域として選ばれました。
3遠くの銀河団
銀河が密集して存在している領域があり、銀河団とよばれます。銀河団に属す銀河では、宇宙の比較的初期に活発に星が形成されたことがわかっています。このような銀河は、今では、ほとんど星をつくっておらず、赤く見えます。すばる望遠鏡では、何十億年ものむかしまで、このような銀河団を観測することができます。
4銀河と星の色
星や銀河の色は、その性質をよく表しています。青い星は重くて若いものが多く、赤い星は比較的軽く、年老いたものが多いといえます。星の集団である銀河についても、青い銀河では今まさに星がたくさん生まれているのに対して、赤い銀河は、はるかむかしに生まれた星が輝いているもの、ということが できます。また非常に遠くにある銀河も、宇宙膨張の効果で赤く見えます。