第20回大型光学赤外線望遠鏡専門委員会議事録(案)

 

日時:平成8年9月18日 13:00−17:00

場所:国立天文台会議室

出席者:家 正則(委員長)、唐牛 宏、安藤裕康、舞原俊憲、土佐 誠、

 海部宣男、中川貴雄、佐藤修二、小笠原隆亮 各委員

 小平桂一(台長)、観山正見(企画調整主幹)、林 正彦、関口和寛(書記)、

 篠原、桑原(ハワイ観測所準備室)

欠席者: 谷口義明、大谷 浩(副委員長)、川辺良平 各委員

報告者:野口 猛、近田義広、高見英樹

 

1。 前回議事録確認:

 第19回議事録(案)(資料20−1)を一カ所修正の上、了承した。

 

2。 ハワイ観測所準備室設置:

 平成8年9月1日付で設置された国立天文台ハワイ観測所準備室の篠原専門員と桑原専門職員が紹介された。

 

3。 平成9年度概算要求について(資料20−2)

 唐牛委員より平成9年度概算要求の骨子(資料20−2)について説明があった。

 

4。 望遠鏡建設進捗報告:

.1)安藤委員より、「鏡面製作の進捗状況」(資料20−3)に基づき、当初予

 定より現時点で1年弱の遅れが生じているが、最終的には3ヶ月程度の遅れに

 まで挽回する計画である旨の報告があった。

.2)野口氏より、「望遠鏡・ドーム・設備・施設」(資料20−4)に基づき、 各々の進捗状況の具体的説明があった。

.3)近田氏より、「ハワイでの計算機・ソフトの立ち上げ」(資料20−5)に

 基づき、今後の予定の説明があった。

.4)林氏より、「すばる第一期観測装置製作進捗状況」(資料20−6)に基づ

 き、契約状況などの報告があった。

 *関連して、将来の観測装置開発経費の財源の工面方針、推進 経費校費の使

 い方等について質疑があった。

.5)高見氏より、すばる望遠鏡補償光学系プロトタイプ試験観測の成果報告

 (資料20−7)がなされた。関連して、マウナケア山頂での今後のレーザーガ

 イド星計画についての状況が報告された。

 

5。 光学・赤外線分野の第3者評価の方針とやり方:

 安藤委員より、国立天文台第三者評価の前段としての、光学・赤外線分野の第三者評価の方針とやり方(資料20−8)について、基本方針案とスケジュール案が示され、当専門委員会での審議を求められた。種々検討の結果、

 ・基本方針を了承し、

 ・部分評価委員の推薦案を了承し、

 ・本専門委員会の外部委員に、原稿へのコメント・批判をもらうことを了承した。

 

6。 ファーストライト・試験観測に向けての基本方針

 海部委員より、「ファーストライト・試験観測に向けての基本方針案」

(資料20−9)に基づき説明があり、以下の意見交換がなされた。

 ・試験調整装置については実績のある装置に限定する必要があり、その事前チ  ェック体制の確立が必要であろう。

 ・小平台長よりハワイ大学の観測時間配分の開始時期について確認の質問があ  り、海部、唐牛両委員より、ハワイ大学の観測時間割当ては共同利用開始時  点からと考える、との見解が明らかにされた。

 ・舞原委員より、装置グループ以外のメンバーを含めた試験観測サイエンスグ  ループの編成の方法と時期について問題提起があり、議論の後、それぞれの  装置グループがイニシアチブを持って来年前半にはサイエンスチームを編成  する心づもりで進めることとすることになった。

 ・観測装置グループの権利と義務について意見交換があった。その後、観測装  置製作グループとの合意書を作成する方針を確認。具体案について舞原委員  に検討を依頼することとした。

 ・望遠鏡制作者(ハード、ソフト)の観測への参加について、意見交換があっ  た。装置のサイエンスグループに参加する、観測時間の保証、天文台時間で  の対応などの可能性が議論された。

 ・佐藤委員より、観測装置以外の検出器、ソフトウエア、共通システム部分に  ついてもマニュアル、製作報告書を取りまとめる必要がある。との注意意見  が出た。ソフトウエア、共通システム部分についてのマニュアル、製作報告  書についてはすばる室で検討することとした。

 ・観測装置に対する評価をどうするか? について、意見交換がなされた。

 ・装置を望遠鏡に取り付けることを許可する手続きは、どのようにするか?   チェック機関となる委員会を作るか? などの問題が検討された。

 

7。 その他

* 第2回ファーストライトシンポジウムは平成9年1月8日−10日の3日間で

 開催することを決めた。

*観測装置中間レビューを12月2日ー3日に観測装置小委員会で開くことを決め た。

*次回専門委員会は平成9年1月10日(金)午後1時−午後5時とすることを了 承した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第21回大型光学赤外線望遠鏡専門委員会議事内容案

報告

 1。 進捗報告(簡略に)

  全般的状況(体制、H9年度予算、ほか)(唐牛)

  国内の進捗(本体仮組、シミュレータ、ソフト、交換台車ほか)(西村/田中)

  海外進捗(主鏡、蒸着装置)(安藤)

  ハワイ進捗(ドーム、ヒロ研究棟)(野口)

 2。 観測装置小委員会活動報告(舞原)

 3。 ファーストライトシンポ報告(関口)

 4。 日英協力の新MOUについて(海部)

  FMOSワークショップ(唐牛)

議題

 5。 立ち上げ・ファーストライトの方針について(海部)

 6。 観測装置製作合意書案(舞原)

 7。 次期専門委員会への申し送り事項のまとめ

 8。 その他

 

アクションアイテム

・合意書案を作る。               天文台

・装置概要性能一覧を作る。           天文台

・ファーストライト・シンポジウム予講集作成   シンポ世話人

・ファーストライトの基本方針作成        天文台