観測成果

アンドロメダ星雲 M31 の一部

1999年1月28日


低解像度 (158 KB)
高解像度 (688 KB)

【観測条件】
天 体 名:アンドロメダ星雲の一部
使用望遠鏡:すばる望遠鏡(有効口径8.2m)、カセグレン焦点
使用観測装置:Suprime-Cam (可視光広視野カメラ)
フィルター:Rバンド (赤)
カラー合成:グレースケール
観 測 日 時:世界時1999年1月13日
露   出:900 秒
視   野:3分角×4分角
画像の向き:北が右上、東が左上
位   置:赤経(J2000.0)=0時40分33.51秒、赤緯(J2000.0)=+40度44分45秒 (アンドロメダ座)

【説 明】
アンドロメダ大星雲(メシエ31)は、約1,000億個の恒星からなる星の大集団で、我々の銀 河系と同じような渦巻き銀河。我々から約250万光年の距離にあり、銀河の「お隣さん」と言える。アンドロメダ大星雲の見かけの大きさは角度にして3度近くあり、この画像は 渦巻きのごく一部分を赤いフィルターを通して撮影したもの(添付資料の白い四角の中に対応)。ぶつぶつ見えるものはすべてアンドロメダ大星雲の中にある星である。「星雲」という名が示す通り、これらの星をひとつひとつ分離して見るのは地上望遠鏡では至難の 技であるが、すばる望遠鏡の高い解像力と感度によって、わずかな露出時間でこれだけ多数の星が撮影できている。画像を左下から右上に横切っている明るい領域が、渦巻きの 「腕」の一部であり、そこには若い明るい星が多く輝いている。

この画像は、光検出素子が2048個×40 96個並んだ天文用大型CCDチップをさらに6枚並 べた、大型カメラSuprime-Camで撮ったもの。タテヨコの黒い線はCCDチップ間のすき間である。CCDの一部欠陥による黒いタテのすじも見える。実際には、望遠鏡を少しずつずらして同じ天域を何枚か撮り、重ね合わせてつぎ目のないきれいな画像にする。天文観測の舞台裏を少しお見せした。

 

 

 

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