MDP pre-design HOW-TO


Introduction

MDP とは、Mask Design Program の略である。このページは、MDP を用いて mask の pre-design を行う際の how-to をまとめたものである。

MDP は本来、FOCAS の pre-image 画像を用いて詳細なマスクデザインを行うためのソフトであるが、一般に FOCAS 画像以外でも読み込み、デザインすることができる。もちろんこれらのデザインは精度が無いためにファイナルなマスクとしては利用できないが、pre-imaging の座標等を求める際の参考にすることができる。MDP を pre-design に用いるメリットは、
  1. 300B + Y47 フィルターなど、観測波長域 [4700-9400A] の中央と grism の直進波長 [5500A] が大きくずれた組み合わせを使うと、あらかじめスリット位置を視野に対してオフセットさえておかないと、一部のスペクトルが CCD 上に結像しなくなってしまう。これを体感的に理解する。
  2. CCD gap の存在、方向を理解する。
  3. 本番のマスクデザインがスムーズにできるように、予習することができる。

MOS 観測の全体像については、こちら
Pre-imaging の際の注意事項は、こちら
FOCAS の視野に関する基本的状況は、こちら
MDP ソフトウエアのインストールについては、こちら
MDP+FOCAS pre-imaging 画像を用いた正しいマスクデザインの方法は、こちら

具体的方法

以下の操作のうち、赤色の部分が FOCAS 以外の画像を使う際の変更点である。

FOCAS で Pre-image をとったらこういう感じになるはず、というイメージで、画像をあらかじめ加工して下さい。ただし、画像サイズは問いません。pixel scale だけあわせてください。また、画像は反転させてください。(マスクデザインは、FOCAS のCCD coordinate で行います。)
  • IDL の場合は、IDLDE (FOCASred package が設定してあると仮定する)を立ち上げ、最下部の command line から
            read_fits, image, header <return> -> original file 名前を dialog から選ぶ
            image2=rotate(image,6) <return>
            write_fits, image2, header <return> -> rotated file 名前を dialog に書く