お知らせ

すばる望遠鏡への地震の影響について

2006年10月19日

 ハワイ時間10月15日午前 7時過ぎに、ハワイ島北西部沖でマグニチュード 6.7 の地震が発生しました。同島東部のヒロ市では、ハワイ観測所ヒロオフィスをはじめ、道路や家屋などへの被害はほとんどない状況です。一方、震源地に近いマウナケア山頂にある各国の天文台においては、施設に影響が出ている模様です。

 ハワイ観測所では地震の直後より、すばる望遠鏡の被害状況の調査を実施してきました。目視検査により、望遠鏡本体や主鏡に外見上の損傷はなく、望遠鏡を格納するドーム施設にも大きな損害は見られないことが確認されています。

 しかし、昨日までの点検の結果、現在の状態で観測を実施した場合、望遠鏡の駆動精度が十分に達成できないことが判明しました。このような状況のため、少なくとも10月末までは望遠鏡の通常運用を取りやめ、駆動部分の詳細な調査および修復作業を実施することになりました。望遠鏡の正常動作後は、各観測装置を望遠鏡に搭載しシステム全体の調整を行い、確認のとれた機能から運用を再開する予定です。

 望遠鏡の点検調整に伴い、10月中のすばる望遠鏡一般見学も中止させていただくことになりました。見学を予定されていた方にはたいへんご迷惑をおかけいたしますが、ご理解をよろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、今回の地震に際して多くの方からご心配をいただき、どうもありがとうございました。

国立天文台ハワイ観測所長
林 正彦

 


 

本件に関するお問い合わせ先:

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・ハワイ観測所広報室 電話 1-808-934-5922
               (ハワイ時間 平日8:00~16:00)

 

 

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